引越し前は荷物の整理だけでなく、電気・水道・ガスといったライフラインの変更手続きや役所の手続きなどやることがたくさんあります。また、急な引越しの場合は荷物の整理が間に合わないということも。引越し直前になって粗大ごみの処分に困らないように、早めに手配をしておきましょう。
この記事で分かること
引越し前はこんなに大変!
仕事の転勤や結婚、就職や転職をはじめ、現在住んでいる住居の問題などで引越しをする機会があります。引越しは生活に関するものすべてを移転させることなので、荷物の整理や各種手続きなど、やることがたくさんあります。その中で不用品が出た場合はその処分も考えないといけません。
そこで、まず引越しのスケジュールを把握しておきましょう。
引越し前のスケジュール
引越しが決まってからのスケジュールは次のようになっています。
引越しの1~3ヶ月前
- 賃貸物件の場合は解約を申し出る
- 引越し業者を選んで依頼する
- 子どもがいる場合は転校の手続きをする
- 転居先を決める
引越しの1ヶ月~1週間前
- 電気・水道・ガスの解約
- 新居の電気・水道・ガスの申し込み
- 役所の手続き(転出・転入や免許証の住所変更など)
引越しの5日前~前日
- 荷物の整理:この期間に使わないものは、もっと早い時期から段ボール箱に詰めていきましょう。
- ご近所への挨拶
- 賃貸住宅の場合は大家さんや管理人さんに挨拶
ここでは大ざっぱにご紹介していますが、実際はもっと細々としたことがたくさんあります。また、これらをすべて仕事の休みの日にやらなければなりません。
では、引越しに伴う粗大ごみの処理はどうすればいいのでしょうか?
引越しは粗大ごみが大量に出る!
最近の住宅はタンスを置くのではなく、クローゼットや食器棚などが作り付けになっているケースが増えています。また、転居先にエアコンや照明器具がついている場合がありますし、転居先の部屋の大きさによっては今使っている家具が入らないということもあります。そのような住まいに引っ越す場合は、今使っているものが不用になります。
また、引越しは荷物の量によってトラックの大きさが決まるため、荷物は少しでも少なくする方が引越し料金を抑えられます。無理に今使っているものを運ぶより、転居先で新しいものを購入する方が安くなる可能性があります。
このような場合は不用品を処分しなければなりません。
引越しで出る粗大ごみの処分方法
引越しで出る粗大ごみの処分方法は、まだ使えるものの場合と使えずに廃棄する場合で考える必要があります。
まだ使えるものの処分方法
まだ使えるものは知り合いに譲ってあげるとか、リサイクルショップで買い取ってもらう、オークションに出品するなどの方法があります。
しかし、大きなものや重いものは輸送が大変です。それでも欲しいという人がいれば、譲ってあげるといいでしょう。オークションの場合も、送料がかかります。リサイクルショップは引き取りに来てくれる業者がありますが、傷があれば買い取り価格が下がってしまうので注意が必要です。
もう使えないものの処分方法
壊れているものや傷があるものなど何らかの不備があるものは、廃棄処分になります。その場合の方法としては、次の3つがあります。
- 行政の粗大ごみ回収に出す
- 行政の粗大ごみ処理場に持ち込む
- 民間の粗大ごみ回収業者に依頼して回収してもらう
行政の粗大ごみ回収に出す場合の注意点
行政の粗大ごみ回収は申し込んですぐに回収に来てくれるわけではありません。
通常は申し込みから1週間~2週間後の指定された日に回収に来ます。その日数をよく考えて、申し込みましょう。
特に引越し直前まで使用するもの(布団やマットレスなど)はあまり早くに処分すると生活に困ってしまいます。引越しのスケジュールをよく考えて回収の依頼をしなければなりません。引越しが多い2~4月は特に回収が混み合うので、日程をよく考える必要があります。
また、行政の粗大ごみ回収では回収できないものがあります。
- 家電リサイクル法対象の家電製品(エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビ)
- 灯油
- 消化器
- 金庫
- スプリング入りのベッドやマットレス
- ピアノ
これらのものはそれぞれ決められた方法で処分する必要があります。
さらに行政の粗大ごみ回収では、1度に回収できる点数に上限を設けている自治体があります。引越し間際になって「あれも、これも」と粗大ごみを出していたら数が多くなってしまったという場合は、回収不可という可能性があるので注意しましょう。
行政の粗大ごみ処理場に持ち込む場合の注意点
これは事前に電話で申し込んでおけば、閉鎖日以外ならば受け付けてもらえます。行政の粗大ごみ回収を待っていたら引越しに間に合わないという場合は直接持ち込めます。
ただし、大きなものは車で運搬する必要があります。車の手配や運ぶ手間などをよく考えておきましょう。
民間の粗大ごみ回収業者に依頼する場合の注意点
粗大ごみ回収業者は依頼してすぐにでも回収に来てくれます。特に運び出すのが困難な大型ごみや家電リサイクル法対象の家電製品も回収してくれるので、大量のごみが出た場合でも1日で片付くというメリットがあります。
ただ、行政の粗大ごみ回収よりも費用がかかります。また、業者によって回収料金が異なるため、事前に数社から見積もりを取っておくといいでしょう。その上で比較検討するといいのですが、その分の日数が必要になります。日程に余裕を持って調べておきましょう。
このように行政の粗大ごみ回収と民間の粗大ごみ回収業者ではそれぞれのメリットとデメリットがあります。
引越しが決まった時点で、粗大ごみの処分をどうするかをよく考えることが大切です。
引越しの際に出る粗大ごみの上手な処分方法
引越しで出る粗大ごみは計画を立てて処分していきましょう。
毎日の生活で使わないものを先に処分
まず普段の生活で使わないもので、かつ転居先に持って行かないものは行政の粗大ごみに出して処分してもらいましょう。
ただし、重くて持ち出せない場合は部屋に置いておき、最後に粗大ごみ回収業者に引き取ってもらいます。
まだ使えるものはリサイクル または 欲しい人に譲る
まだ十分に使えるもので、他の人に譲ってもいいというものは事情を話して使ってもらいましょう。ただし、無理にすすめるのは迷惑になるので気をつけてください。
リサイクルショップで買い取ってもらう場合は、店に持参するか、家に来て査定をしてもらいます。引越し前で忙しくなるとその時間が取れなくなるので、早めに進めておきましょう。
引越し直前まで使うものの処分
ベッドや布団、マットレス、ソファー、テーブルなど毎日の生活に使うもので、転居先に持って行かないものの処分は粗大ごみ回収業者に依頼するのがおススメです。
依頼した当日でも来てくれますが、数が多い場合は事前に依頼しておきましょう。引き取ってもらう日を引越し当日にしておけば、生活に困ることなく処分ができます。
粗大ごみ回収業者のサービスはきめ細かい
粗大ごみ回収業者は大型ごみだけでなく、燃えないごみ(家庭ごみ)や空き缶、空きびん、ペットボトル、古紙など一般の家庭ごみもまとめて回収してくれるところがあります。引越し前で自治体のごみ回収の日程に捨てられない場合は、業者に依頼すると一度に処分できます。
また、回収業者の中には回収後の部屋の掃除をしてくれるところがあります。引越しでバタバタしていて部屋の掃除まで手が回らない場合はそういったサービスを利用すると助かります。
引越し業者が不用品を処分してくれることもある
引越し業者の中には粗大ごみの処分をしてくれるところがあります。もし大型ごみや不用品がたくさん出そうな場合は、引越し業者を選ぶ場合にその点もチェックしてみるといいでしょう。
引越しに際してどの程度の粗大ごみが出るのか、転居先に持って行けるものとそうでないものを早くに決めて、引越し業者選びや粗大ごみの処分方法などを考えていきましょう。
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