埼玉県の粗大ごみ・不用品回収を解説

埼玉県のゴミ総排出量は年間約242万tで全国第5位

埼玉県が発表している「一般廃棄物処理事業の概況」によると、埼玉県のゴミ総排出量は約241.4万トン（平成25年度）で、全国第5位という結果になっています。

東京、大阪、神奈川、愛知に次いでゴミの排出量が多い県です。

ゴミ総排出量は人口密度に比例する傾向があるため、大都市圏ほどゴミの排出量が多い結果になっています。

埼玉県のゴミ総排出量は減少しています

埼玉県のごみ排出量は、平成18年度～22年度まで5年連続で減少していました（「一般廃棄物処理事業の概況」より）。

平成23年度より横ばいの傾向になっていますが、依然減少傾向にあり、平成25年度の報告によるとゴミ総排出量は、前年度に比べて0.4％減の241.4万トンとなっています。
※ゴミの総排出量＝計画収集量＋直接搬入量＋集団回収量

埼玉県民１人が１日に出すゴミの量

平成25年度のデータをもとに埼玉県民1人が1日に出すゴミの量を計算すると、以下のようになります。

埼玉県のゴミ総排出量2,414,255トンを365日で割ったものを埼玉県の人口7,287,000人（統計「住民基本台帳人口」より）で割ると、埼玉県民1人が1日に出すゴミの量が分かります。実際に計算すると、約908グラムという数値が出てきます。

つまり、埼玉県民は１人１日あたり908グラムのゴミを排出しているということになります。

生活に関わるゴミのみでみると、埼玉県民1人１日あたり653グラムのゴミを排出しているという結果も出ています（埼玉県HPより）。

埼玉県民１人あたりのゴミ処理費用は14083円です

ゴミを処理するためには費用がかかります。

平成25年度の埼玉県民１人あたりのゴミ処理費用は、前年度に比べ6.7％増加の14083円でした。急激な費用の増加原因は、さいたま市の新クリーンセンター整備事業が本格化し、建設改良費が増加したためです。

埼玉県のゴミ・リサイクル率は24.9％で全国7位

排出したゴミをどの程度リサイクルしているのか数値化したものが「リサイクル率」です。

埼玉県の場合、平成25年度に排出されたゴミの量が2,414,255トン。その内リサイクルされたゴミの量は601,509トンでした。

リサイクルされたゴミの量をゴミ総排出量で割った数値が「リサイクル率」になります。従って、平成25年度の場合、埼玉県のリサイクル率は24.9％ということになります。

埼玉県のリサイクル率は、全国平均のリサイクル率20.6％を大きく上回っており、全国7位と上位にあります。

リサイクル率98.8％を誇る日高市

ご存知の方も多いかと思いますが、日高市ではゴミをセメント原燃料としてリサイクルするという取り組みをおこなっています。リサイクル率は98.8％で、県内1位であり、同時に全国全地域を対象にしても1位です。

日立市では資源化することにより、下記3つのメリットが生まれました。

1. 可燃ごみだけでなく、プラスチック類、ガラス類、セトモノ類も資源化処理の対象となるので、分別負担が軽減され、効率的な資源循環が可能になりました。
2. ごみ焼却場が必要なくなりました。焼却した灰も再利用できるため、最終処分場への埋め立て処分が激減しました。
3. ダイオキシンなどが発生せず、悪臭もありません（資源化物は1450度以上の高温で焼成されるため）。

埼玉県の面白いリサイクル事業

使い捨て型の社会から循環型社会へと変化していく中、埼玉県は積極的に３Rを推進しています。

３Rとは？

３Rとは、レデュース（Reduce：ゴミの発生抑制）、リユース（Reuse：再使用）、リサイクル（Recycle：再資源化）の頭文字を取ったもので、循環型社会の構築に必要なキーワードです。

埼玉県では、レデュース（Reduce：ゴミの発生抑制）事業の一環として、食品ロスや食品廃棄物を減らす取り組みを実施する事業者を募り、その取り組み内容を県のホームページで紹介する「彩の国エコぐるめ事業」をおこなっています。

また、「食べきりSaiTaMa大作戦」という埼玉県のフェイスブックページをとおして、食品ロスの削減に関する情報を発信するなど面白い取り組みを多々おこなっているので、是非一度ご覧になられてみてはいかがでしょうか。

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