ごみの分別~基本的な分類と、分別に迷うモノ~

もえるごみ・もえないごみ

自治体が回収するごみは焼却するものと、資源として再利用するものに分けて出すようになっています。しかし、中には「これは何ごみ?」と迷うものがあります。特に紙・金属・プラスチックなどいくつかの素材が混在しているものはどうすればいいのでしょう?ごみの分別の基本ルールと迷うモノの例をご紹介します。

ごみの分別の基本ルールはこれ

ごみの分け方は自治体によって異なりますが、基本は次の4つに分けられます。

  1. 可燃ごみ
  2. 不燃ごみ
  3. 資源ごみ
  4. 粗大ごみ(大型ごみ)

それぞれのごみとは何を指すのか、そして分け方や出し方のルールを見ていきましょう。

可燃ごみとは

「可燃」という文字からもわかるように「燃えるごみ」のことですが、実際は発砲スチロールのように燃えるけれど可燃ごみには入れないものもあります。

可燃ごみの例

紙類、木くず、衣類、布、台所から出る生ごみなどが対象です。
ただし、紙類の中でも新聞紙や包装紙、チラシ、段ボールなどは古紙回収に出して再利用します。
衣類も同様で廃品回収に出すことで再利用できます。また、衣類についているボタンやファスナーはそのままで出すようにしている自治体と、切り離して分別するように決めている自治体があります。必ず事前に確認しましょう。

布団・毛布・カーテンは何ごみ?

布団や毛布、カーテンは自治体によって、粗大ごみとして出すようにしているところと、自治体指定のごみ袋に入れば可燃ごみとして扱うところがあります。

プラスチックは分別する

自治体によって対応が異なりますが、プラスチックは専用の袋に入れて指定日に出すところが多いようです。レジ袋やポリ袋、プラスチック製の容器など「プラ」のマークがついているものが対象です。
ただ、自治体によっては発砲スチロールやラップ、チューブ類もプラスチックごみの対象にしているところもあります。ただし、中身が残っていたり、汚れていたりする場合は洗ってから出します。

また、焼却炉の性能がいい場合は、プラスチックも燃えるごみの対象にしている自治体もあります。

不燃ごみとは?

不燃ごみは燃えないもので、資源ごみとして再利用できないものを指します。燃えるものでも焼却することで有害なガスを発生する可能性があるものも不燃ごみの対象になります。

不燃ごみの例

陶器類(割れた皿た茶碗、花瓶、植木鉢など)、スプレー缶、電球、金属製品、小型の家電製品などがあります。
例えば
トースター
ドライヤー
フライパン
やかん
金属製のハンガー
などで、粗大ごみの規定よりも小さなもので燃えないものが対象になります。
なお、傘の骨は不燃ごみに、布は可燃ごみ、ビニールはプラスチックごみに分別します。

資源ごみとは

資源ごみは回収して再利用できるごみのことです。

  • 空き缶
  • 空きびん
  • ペットボトル
  • 新聞紙
  • 段ボール
  • 乾電池
  • 紙パック(牛乳パック)
  • 白色トレイ

空き缶は飲食用だけ

空き缶で資源ごみとして出せるのはジュースやビールなどの飲料用の缶と、お菓子の缶など飲食用に限られます。
飲料用の空き缶にはアルミ缶とスチール缶がありますが、多くの自治体では一緒に出すようにしています。
食用油が入っていた空き缶は不燃ごみの対象になります。

空きびんは色で分ける

空きびんは透明のものと黒・茶色・緑などの色ごとに分けるようにしている自治体が多いようです。洗って出しますが、ラベルは取らなくてもかまわないところがほとんどです。
化粧品のびんは、自治体によって資源ごみの対象になるところと不燃ごみの対象になるところがあります。

ペットボトルはキャップとラベルは取り外す

ペットボトルは資源として再利用できますが、キャップは別に回収するところとプラスチックごみの対象になるところがあります。
また、ラベルは外してプラスチックごみとして出します。最近はジュースなどのペットボトルはラベルが取り外しやすいように工夫しているものがあります。きちんと外して洗ってから出しましょう。

古新聞と広告・チラシは分ける?

古紙を自治体で回収する場合は、新聞紙と広告やチラシ類を分けて出すようにしているところと一緒に出していいところがあります。どちらの場合もひもでしばって出します。また、新聞紙と雑誌は分けて出すようにしましょう。
古紙は地元の小学校が回収して備品購入に充てているところもあります。その場合は協力してあげると喜ばれます。

雑紙を回収している自治体もある

新聞紙や雑誌とは別に「雑紙」として、トイレットペーパーの芯やティッシュペーパーの箱(ビニールを取り外す)、お菓子の箱、郵便物の封筒(ビニール部分は取り外す)なども資源ごみとして回収している自治体があります。これらは新聞紙とは別に紙袋に入れたり、ひもでしばったりしてまとめて出すようにします。

乾電池は資源、ボタン電池は販売店へ

乾電池やボタン電池は鉄・マンガン、亜鉛・水銀などにリサイクルされます。

マンガンやアルカリなどの乾電池 自治体で回収または販売店などの回収ボックスに入れる
ボタン電池 電気店やカメラ店、時計店などに設置している回収ボックスに入れる
小型の充電式電池 ニカド電池(Ni-Cd)、ニッケル水素電池(Ni-MH)、リチウムイオン電池(Li-ion)、小形シール鉛蓄電池(Pb)は法律で回収してリサイクルすることが義務づけられています。それぞれに( )内のリサイクルマークが付けられているので、電気店などにある「小型充電式電池リサイクルボックス」に入れます。

紙パックは広げて洗ってから出す

牛乳やジュースなどの紙パックはリサイクルできます。出すときは広げて洗ってから出すようにします。
ただし、紙パックでも内側にアルミがついているものは可燃ごみの対象になります。

白色トレイ

肉や魚などが入っていた白色のトレイは資源ごみの対象になりますが、色のついているものは対象外になります。(自治体によって異なります)
洗ってから出すようにしましょう。

なお、紙パックや白色トレイはスーパーなどで回収をしているところがあります。そこに出してもかまいません。
また、資源ごみとして食用油の廃油を回収している自治体もあります。

粗大ごみ(大型ごみ)とは?

不燃ごみでは回収できないような大型ごみのことで、自治体が指定する「回収券」を購入して電話やインターネットで回収を依頼します。

粗大ごみの対象

粗大ごみの対象は次のように幅広くあります。

  • タンスや食器棚などの家具類
  • イスやソファー(スプリングが入っているものは対象外)
  • 机・テーブル・コタツ
  • 布団・毛布
  • ベビーベッド
  • 自転車・三輪車・一輪車
  • サーフボードなどのスポーツ用品
  • 楽器
  • ストーブ・ファンヒーター(灯油は出しておく)

粗大ごみの対象にならないものがあるので要注意!

家電リサイクル法の対象である「エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・乾燥機」「テレビ」は粗大ごみの対象外です。
また、以下のものも粗大ごみとしては回収できません。

  • 灯油
  • タイヤ
  • バイク
  • 自動車
  • バッテリー
  • 消火器
  • コンクリート片
  • 残土
  • スプリング付きのベッド
  • 劇薬類

自治体によって若干異なるので、出す前に確認しておきましょう。

粗大ごみの回収は自宅前で

粗大ごみの回収は申し込んで回収日を聞いたら、その日の朝に自宅前に出しておきます。通常の家庭ごみの回収場所ではないので、気をつけてください。
アパートやマンションの場合は、玄関前や回収指定場所などに出しますが、申し込んだ時点で確認しておきましょう。
なお、大型のものでも家の中に入って回収することはありません。家族で外に運び出します。

これは何ごみ?分別に迷うごみ達

ごみの分別は自治体で決められています。各家庭に配布されるお知らせや冊子に分別方法が書かれていますが、わかりづらいものがあります。よく迷うものをあげてみました。(詳細は自治体ごとにご確認ください)

保冷剤 可燃ごみとして出せるが、途上国に贈る方法も。(ボランティア団体を通じて寄付をする)
紙おむつ 汚物をトイレに流して可燃ごみとして出す
スプレー缶 中身を出し切って不燃ごみとして出す
通信販売のカタログ 雑誌と一緒に古紙として出す
ヨーグルトやプリンのカップ 洗ってからプラスチックごみに出す
CDやDVD 自治体によって可燃ごみまたは不燃ごみに分かれるが、いずれの場合も傷をつけてデータを破棄する。
シャンプーのボトル プラ容器でもニオイが残るものや洗剤分が流しきれないものは可燃ごみ(自治体によっては不燃ごみ)として出す
使い捨てカイロ 自治体によって可燃ごみまたは不燃ごみ
使い捨てライター 使い切るまたは中のガス抜きをしてから不燃ごみに出す
シャンプーのボトル 自治体によって可燃ごみまたは不燃ごみ
ボール
革製品

自治体の焼却炉の性能などによって可燃ごみの扱いになるものと不燃ごみの扱いになるものに分かれます。わからない場合は問い合わせてみましょう。

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