粗大ゴミ・不用品回収のトラブル実例集

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粗大ゴミや不用品の処分に困ったときに便利なのが回収業者です。行政が回収してくれないものも引き取ってくれるので、助かる存在です。しかし、残念ながら中には悪徳業者がいるのも事実です。また、業者と依頼する側の思い違いでトラブルに発展することもあります。

実際にどのようなトラブルがあるのか、実例をご紹介します。

粗大ゴミ回収料金に関するトラブル

やはり多いのは料金に関するトラブルです。粗大ゴミ回収業者の料金設定は業者によって異なります。一定のルールがあるわけではないので、顧客からすると見積もり額が高いのか安いのかの判断が難しいという特徴があります。ちなみにA社とB社では料金設定が次のようになっています。

粗大ゴミ回収の料金設定例

A社 B社
基本料金 5000円 無料
品目ごとの単価 固定 決まっていない
価格交渉 全体的に安く設定しているので不可 可能
階段を使用して搬出する場合 別途費用が加算 無料
クレーンでの吊り下げ搬出 別途費用が加算 加算はあるが交渉可能
家具の解体作業 別途費用が加算 無料

A社はテレビ1台いくら、電子レンジ1台いくらとそれぞれの単価が決まっていますが、B社は決まっていません。ただ、多くの荷物(粗大ゴミ)をまとめて回収してもらう場合はB社はトラック1台分として計算してくれる場合があります。

一方、A社は回収してもらう品目1点ごとに金額が加算されていくので、結果的に高くなる可能性があります。

不安な場合は事前に2社以上の業者で見積もりを取って比較してみましょう。その上で納得できる業者に依頼すると安心です。

解体費用や処分料を別途請求

上記のA社は事前に解体費用や搬出費用を請求すると伝えていますが、そうではない業者もあります。見積もり時には品目や数量だけをチェックして見積もり額を出したものの、いざ当日になって

  • 部屋から出せないのでタンスを解体します。そのための費用がかかります。
  • エアコンの取り外しに作業員が2人必要なので、見積もり額に人件費を上乗せします。

など、「聞いていない!」という費用が発生することがあるので、気をつけましょう。

対策としては見積もり時に、解体費用や搬出の費用はかからないのかどうかをよく確かめることが大切です。

粗大ゴミ回収する品目に関するトラブル

粗大ゴミ回収業者が来て頼んだ品物を搬出してくれたのはいいのですが、「これもいらないでしょう?」と勝手に他の物も持ち出してしまったという例があります。これは業者に次のような狙いがあるからと考えられます。

  • まだ使えそうなので、どこかで売って儲けたい
  • 1点でも回収品目を増やして、その分の料金を取りたい

たとえ古いものでも、まだ使いたいという場合や、愛着がある品の場合などは断固拒否してください。

一度出したゴミは取り戻せない!

粗大ゴミ回収業者に回収してもらったゴミを「やっぱりまだ使いたい」と思っても、取り戻すことはほぼ不可能です。そのため、出す前には本当に処分していいのかどうかをよく考えましょう。

高齢者に注意

高齢者がいる家庭では、家族が「こんな古いもの、処分してほしい」というものでも大切に保管している場合があります。

  • 使えないテレビやラジオ
  • 再生ができないビデオデッキ
  • ベビーカーや乳母車など(孫やひ孫ができたときに使うと主張する)
  • ひな人形や五月人形など
  • もう成人した息子や娘のランドセル

ほかにも骨とう品の類や昔から愛用していた品などには、本人の思い入れがあるだけに勝手に処分すると大きなトラブルになります。

高齢者本人が不在のときに業者に回収してもらって、後で「どうしても必要だ」と駄々をこねられても基本的に取り戻せないので注意しましょう。こういった場合は本人に納得してもらうことが大切です。よく話し合った上で処分するか、保管するかを決めるといいでしょう。

不用品買い取り価格に関するトラブル

不用品回収業者の中には、まだ使えるものは「リサイクル」として転売することがあります。その場合は買い取り価格を支払ってくれます。ただ、この金額設定も非常にあいまいです。

不用品買い取りでのトラブル例

  • ブランド品に対して「古い型なので買い取り価格はつかないが、無料で処分してあげる」と言って持って帰ってしまった。
  • まだ使えるテレビを1000円で買い取ってくれたが、後でリサイクルショップを見たら同じ型のテレビが3000円で売りに出されていた。買い取り価格に納得ができない。
  • 高齢者夫婦が回収を依頼したら、金のネックレスや宝石などを「これはもう価値がないが、今なら2000円で買い取ってあげる」と言って2000円置いて帰った。その話を聞いた息子が「金はもっと高値がつくはず」と憤慨している。

などの例があります。

事前に買い取り価格の相場をチェックすべし

買い取りに関しては事前にインターネットで、オークションサイトや買い取り専門店で価格を調べてみましょう。実際にリサイクルショップに足を運んで見てみるのもいいことです。ゴミ回収業者の買い取り価格に納得ができない場合は、自分でリサイクルをするといいでしょう。

破損に関するトラブル

回収してもらうものは不用品なので破損しても問題はありませんが、搬出する際に部屋の壁や柱、ドアなどを傷つけたというトラブルが多く見られます。

破損のトラブル対策

破損のトラブルを避けるには、請負賠償保証をつけている会社かどうかをチェックしておきましょう。業者の中には最高で3000円までの請負賠償保証をつけているケースがあります。事前にホームページで確認したり、見積もり時に聞いたりしてみましょう。

個人情報に関するトラブル

パソコン、HDD、書類などを処分する場合に、個人情報や業務内容などの漏えいが心配です。たとえゴミであっても、外部に漏れるのは避けたいものです。

個人情報漏えい対策

粗大ゴミ回収業者の中には、回収時に顧客の目の前で裁断処理をしたり、機密文書の溶解処理をしたりといったサービスを行っています。また、個人情報を守る「プライバシーマーク(Pマーク)」を取得しているかどうかを確認してみましょう。Pマークがあれば、情報を守る姿勢があると判断できます。

トラブルを避けるために

このようなトラブルを避けるために、次の点に注意しましょう。

業者をしっかり見分ける

ゴミ回収業者の資格としては、次のようなものがあります。

  • 一般廃棄物の許可
  • 産業廃棄物の許可
  • 古物商の許可

業者のホームページやチラシなどに「産業廃棄物許可番号 第○○―○○○○号」などの番号があるかどうかをチェックします。買い取りやリサイクルをする業者は「古物商」の許可が必要です。これもしっかり確認しておきましょう。

また、個人情報を保護するプライバシーマーク(Pマーク)があるかどうかも要チェックです。

事前に見積もりを取る

複数の業者で見積もりを取ってみましょう。ある業者は解体費用やトラック費用込みで計算しているが、別の業者は別途請求となっているなど業者によって違いがあります。不明点は見積もりの段階で確認しておきましょう。

特に解体が必要なゴミがある場合や、搬出に手間がかかる場合は、細かく聞いておくと安心です。

口コミサイトで評判をチェックする

最近はゴミ回収業者を利用する人が増えています。その分、多くの口コミ情報がインターネットで見ることができます。依頼しようかと考えている業者の評価を事前にチェックすると、参考になります。このような対策でトラブルを回避しましょう。

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