「ご家庭でご不用になった家電製品やオートバイなど何でも無料で回収します」とアナウンスを流しながら巡回しているトラック、よく見かけますね。処分に困るものや高齢者家庭など自分で外に持ち出せない方にとっては、助かるサービスのように思えます。
しかし、こういった業者は本当に無料で回収してくれるのでしょうか?
無料回収する巡回トラックの実態
どんなものでも無料ならお願いしようかと思うのが人情です。しかし、タダほど高いものはありません。無料回収する巡回トラックは、次のような話法を使っています。
| 回収は無料 | だけど、別途処分料がかかります |
|---|---|
| 査定は無料(または見積もりは無料) | だけど、別途処分料がかかります |
処分料が高くつく
トラックではしきりに「無料」をアピールしています。しかし、実際は次のようなトラブルが起こっています。
実例1
「はい、無料で回収しますよ」と答えたので頼んだら、トラックに積み込んでから「処分料として3000円いただきます」と言われて、結局支払ってしまいました。
「自治体の粗大ごみ回収に出せば数百円で済んだのに」と悔やんでいます。
同様に査定は無料だけど処分料がかかると言われるケースもあります。
見積もり額より高額の料金を請求するケースも
「無料回収」という言葉で客を引き寄せて、見積もり金額を出すというケースもあります。
実例2
廃品回収業者が訪問したところ、「引き取りは費用がかかる」とのこと。それでも早く処分したかったので依頼しました。見積もり金額は5万円でしたが、実際にトラックに回収した不用品積み終わってから「思ったより多かったので、10万円になります」と言われてしまいました。
積み込んだ後だったので、支払うことになりました。
中には無料で回収する良心的な業者も
すべての廃品回収業者が無料とうたいながらお金を取っているわけではありません。中には本当に無料で回収している業者もあります。どうして無料で回収が可能なのでしょうか?それには次のような理由があります。
- 物によっては修理したり、傷を修復したりしてリサイクル業者に売ることができる
- 分解して使える部品は売り、使えない部分でも金属は鉄くずとして売ってお金に換えている
- 日本では廃品でも海外なら使えるところがあるので輸出する(ただし、中には違法なケースもあるようです)
このように廃品業者が損をしない場合は無料で回収して、お金に換えていると考えられます。
無料で回収する業者かどうかの見極めが難しい
本当に無料で回収する業者も、無料と言いながら料金を取る業者も、同じように「無料で回収します」とアナウンスしています。しかし、その違いを見分けるのは、とても難しいのが現状です。しかも、一度車を止めるとなかなか断れない状況になります。
善良な業者さんには申し訳ないですが、トラブルを防ぐためにもこのような廃品回収業者は利用しない方がいいでしょう。
失敗しない粗大ゴミ回収業者選び!依頼する前に要チェック2016年12月26日›消費生活センターへの相談件数も増加
無料の廃品回収業者に関しては、全国の消費生活センターに多くの相談が寄せられています。国民生活センターによると、不用品回収サービスに関する相談は近年増加傾向にあり、2018年度の1,354件から2021年度には2,231件へと増えています。広告の格安パック料金で申し込んだのに、作業後に高額な料金を請求されるといったトラブルが目立ちます。
消費生活センターの相談例
消費生活センターに寄せられた廃品回収サービスの相談例をご紹介しましょう。
ケース1:品目によっては回収費用がかかると言われ)
しかし、業者は「品物によっては有料になる。」と威圧的な態度で2000円請求されました。怖くて支払って回収してもらいましたが、領収書ももらえず、納得ができません。
ケース2:トラックに積み込んでから費用がかかると言われた
ケース3:回収してもらった品が別の場所に不法投棄されていた
相談せずに泣き寝入りするケースも
このように多くの相談が寄せられていますが、実際には相談してもお金は戻ってこないと泣き寝入りされているケースがあると考えられます。多くの廃品回収業者は見積もり書や領収書を発行していないため、業者名や連絡先がわからないからです。また、数千円なら仕方がないという気持ちがあるのかも知れません。
実際には本当に無料で回収する業者もあるようですが、トラブルが多いのも事実です。
不用品を処分するには、次の方法が安全だと言えます。
- 行政の粗大ごみ回収に出す
- 粗大ごみ回収業者に依頼する
- 電化製品は販売店で回収してくれることがある(家電リサイクル法対象品はリサイクル料金がかかります)
行政で回収してくれない粗大ごみは不用品回収業者がおすすめ
サイズが大きな物やバイク、楽器など物によっては行政の粗大ごみ回収の対象外という場合があります。そういった場合や自分で搬出が難しい場合は、粗大ごみ回収業者に引き取ってもらうといいでしょう。
粗大ごみ回収業者の多くはホームページで住所や連絡先を公開しています。料金を明確に表示しているところも多いので、安心して依頼できます。また、料金を表示していない業者でも「トラック1台で○○円」など、きちんと見積もり額を出してくれます。
費用はかかりますが、安心して処分をお願いできます。不用品を抱えてお悩みの方は、相談されるといいでしょう。
不用品回収を無料か、少しでも安い料金で対応してもらう方法とは?2026年6月11日›




