引越しや部屋のリフォーム、大がかりな片付けなどをした際には、粗大ごみが何個も出ることがあります。このような場合、まとめて出した方がお得でしょうか?または単品の方がお得なのか?単品でも回収は可能かどうかなど、粗大ごみ回収の個数について、回収業者と行政での回収の違いを見てみましょう。
この記事で分かること
行政の粗大ごみ回収は個数に制限がある
粗大ごみの処分としてまず思い浮かべるのは、行政が行っている粗大ごみの回収ではないでしょうか。1個あたり300円程度で引き取ってもらえるので、大変安上がりで便利です。ただ、行政が行う粗大ごみ回収では、個数に制限を設けているところがあります。
23区内 | 1回あたり10個まで |
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調布市 | 1回あたり10個まで |
八王子市・町田市・昭島市・国立市 | 個数に制限はありません。 |
横浜市 | 特に個数に制限はありませんが、回収申し込みが多い日は複数回に分けるように協力を求められることがあります。 |
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厚木市 | 1回あたり5個まで(ただし、大型のものは3個まで) |
鎌倉市 | 1回あたり5個まで |
千葉市 | 1回あたり10個まで |
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船橋市 | 1回あたり5個まで |
木更津市 | 1回あたり6個まで |
松戸市 | 個数に制限はありません。 |
さいたま市 | …1回あたり4個まで |
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川越市 | 1回あたり5個まで |
越谷市 | 1回あたり5個まで |
川口市 | 1回あたり15個まで |
大阪市 | 個数に制限はありません |
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神戸市 | 1回あたり5個まで |
このように行政が行う粗大ごみ回収は、自治体によって1回あたりの個数に制限を設けているところがあります。(2016年4月現在のデータです)
また、複数の粗大ごみをまとめて出しても割引などはなく、それぞれの品目の料金の合計金額が必要になります。
粗大ごみ回収業者は個数制限なし
一方、粗大ごみ回収業者の場合は、個数の制限がありません。特に引越しなどで大量のごみが出る場合は、一度にまとめて回収してもらえるので大変便利です。
粗大ごみ回収業者のシステム
粗大ごみ回収業者では、電話を受けたら見積もりに訪問します。そこで、ごみの種類や個数などを見て見積もり金額を出します。すぐに計算してくれるので、その金額でよければその場で回収してもらうことが可能です。
また、複数の業者で見積もりをしたい場合は、一旦保留にして改めて依頼することもできます。
粗大ごみ回収業者と行政の粗大ごみ回収はこんなに違う!
粗大ごみ回収業者は行政が行う粗大ごみ回収とは扱う品目や個数、サービスなどで大きな違いがあります。
個数の違い
行政では自治体によって、1回あたり5個までとか10個までと制限を設けているところがあります。中にはこたつとこたつ板はセットで1点とみなしてくれるところもありますが、それでも一度に多くのごみを出すことはできないところが多いのが現状です。
しかし、粗大ごみ回収業者は、1個から大量のごみまで回収が可能です。
取り扱い品目の違い
行政の粗大ごみ回収では、家電リサイクル法対象の4品目やパソコン、ピアノ、オートバイなど取り扱えない品目があります。また、大きさも自治体によって細かく規定されています。
しかし、ごみ回収業者は家電リサイクル法対象の4品目をはじめ、ピアノ、オートバイ、金庫、バッテリー、タイヤ、消化器など自治体が回収できないものも回収してくれます。
料金の計算の違い
行政の粗大ごみ回収に出す場合は、1個ずつ料金を計算しなければなりません。自治体によっては品目やごみの大きさによって料金設定が異なります。そのため、電話で申し込む際には、タンスなどごみの長辺と短辺のサイズを伝えなければなりません。その上で必要な金額の処理券を購入します。もちろん、複数まとめて回収してもらう場合でも割引などはありません。
一方、ごみ回収業者はその場で業者が料金を計算してくれます。さらにリサイクルやリユースできるものは買い取りもしてくれます。自分でリサイクル業者に出しに行ったり、オークションに出品したりといった手間がかからないメリットがあります。
また、まとめて出すことで割引などのサービスをする業者もあります。
搬出の違い
行政の粗大ごみ回収は、回収してもらうごみを自分で戸外に搬出しなければなりません。タンスなど大型ごみの場合は、難しく大変です。(一部の自治体では高齢者世帯などでは、搬出を手伝ってくれるところもあります。)
しかし、ごみ回収業者の場合は、すべて業者が搬出してくれます。部屋を傷つけないような配慮もあるので、安心して任せられます。
回収日の違い
行政では申し込んでから回収までに日数がかかります。自治体によって異なりますが、1~2週間かかる場合があります。引越しや部屋の模様替えなどの場合、回収日まで部屋に置いておくと邪魔になりますが、仕方がありません。
しかし、ごみ回収業者の場合は、電話をしたら即日または翌日に回収に来てくれます。急ぐ場合や少しでも早く部屋をすっきりさせたい場合などは大変助かります。
このように行政と粗大ごみ回収業者では、多くの面で違いがあります。見積もりは無料なので、一度見てもらってはどうでしょうか。
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