自転車の処分法でお困りの方が多いのではないでしょうか。子ども用自転車、買い物用、通勤用、サイクリング用などさまざまな用途の自転車がありますが、古くなった自転車を保管するには場所を取ってしまいます。リサイクルショップで買い取ってもらう場合の基準は?粗大ごみとして回収してもらう場合の費用は?など、自転車の処分に関する情報をまとめました。
この記事で分かること
自転車の種類はさまざま
自転車の種類は用途やサイズによってさまざまに分けられます。
子ども用自転車は2歳児用~
一番小さいものは12インチで、身長が80~105cm(2~3歳)の子ども用です。さらに身長に合わせて次のサイズがあります。
14インチ | 身長91~108cm(3~5歳用) |
---|---|
16インチ | 身長98~119cm(3~6歳用) |
18インチ | 身長103~125cm(4~8歳用) |
20インチ | 身長111~135cm(5~9歳用) |
22インチ | 身長116~146cm(6~11歳用) |
24インチ | 身長122~154cm(7歳以上) |
子ども用自転車は売りやすい
子ども用自転車は、子どもの成長とともにサイズを変えていきます。そのため、傷がつく前に次のサイズを購入するため、比較的きれいな状態で手放すことになります。きれいな自転車なら、リサイクルショップやオークションなどで売ることができます。乗る場合は、さびや傷に注意してきれいな状態を保つようにすれば、高く売ることが可能です。
大人用自転車の種類
大人用自転車は用途によって、次のように分かれています。
シティサイクル:俗に「ママチャリ」と呼ばれるものです。 | 電動自転車 |
マウンテンバイク | ロードバイク |
など、多くの種類があります。最近は健康やエコのために自転車通勤をする人が増えています。いわゆるママチャリではなく、おしゃれな自転車を選ぶ人が多いため、きれいに乗っていれば売ることができます。
自転車を売却する方法
もう乗らなくなった自転車でも、状態が良ければ売却が可能です。売却には次のような方法があります。
- リサイクルショップや自転車買取専門店で買い取ってもらう
- オークションに出品する
- フリーマーケットで売る
高く売るポイントは自転車の状態が決め手に
オークションやフリーマーケットで売る場合は自分が金額を決めますが、リサイクルショップや自転車買取専門店は店側が査定をします。状態次第で高くも安くもなってしまいます。リサイクルショップで高く売るポイントを知っておきましょう。
買い取りに出す前にここをチェック!
次のチェックポイントを確認しておきましょう。
- 外見の傷やさび、破損などがないか
- ブレーキが正常に作動するか
- 取り扱い説明書や付属品などがあるか
また、リサイクルショップや自転車専門店では、メーカーや型番、製造年などもチェックしています。人気のメーカー、車種などによっては高く売れる可能性があるからです。
買い取り前にこれだけはやっておこう
購入時に売却するときのことまで考える人は少ないでしょうが、乗るときは傷がつかないように、またさびないように定期的に手入れをして大切に乗ることが大切です。汚れやさびが見つかった場合は、買い取り査定に出す前に落としておきましょう。面倒ですが、そういった手間をかけることで買い取り価格が高くなります。
オークション・フリーマーケットのメリットとデメリット
リサイクルショップでの買い取りは厳しく査定されます。しかし、オークションやフリーマーケットへの出品なら自分で価格をつけることができます。しかし、それにもメリットとデメリットがあります。
オークションのメリット
- 自分で自由に価格をつけられる
- 自分でアピールポイントを記入して良さを伝えられる
- 傷などがある場合でもきちんと説明していれば、それを承知で落札してくれる人がいる
オークションのデメリット
- 必ずしも落札されるとは限らない
- 全国の人に見てもらえるが、送料がかかるため落札されにくい
- 落札者からクレームが来る可能性がある(ノンクレーム、返品不可などにしておくといい)
フリーマーケットのメリット
- 直接商品を見てもらえるので、後でクレームになる確率が低い
- 手渡しがほとんどなので、送料がかからない
フリーマーケットのデメリット
- 商品を見る人が少ないので、売れる確率が低い
- 売れなかった場合はまた自宅に持ち帰ることになり、なかなか処分できない
自転車を人に譲る方法もある
まだ乗れるけれどリサイクルショップでは思うような査定額がつかないという場合や、オークションやフリーマーケットに出すのは面倒という場合は、人に譲るという方法があります。
友人・知人に譲る方法
直接、知り合いに打診してもいいですし、facebookなどのSNSで呼びかけてもいいでしょう。ただ、あまり告知する範囲を広げると、直接の知り合いではない人が欲しいと手をあげる可能性があります。その場合、トラブルにならないように注意しましょう。
また、状態がいい場合はお金をもらって渡すということもできますが、金額はお互いが納得できる額にしておきましょう。子ども用の自転車は欲しい人が多いので、広く声をかけてみるといいですね。
あげます・くださいのシステムを利用する方法
行政が行っているリサイクルコーナーや「あげます・ください」に登録すると、欲しい人が手をあげてくれます。特に行政が実施しているシステムは、直接受け渡しができることを条件にしているケースが多いようです。顔を見て手渡しができるので安心ですが、中にはそれをきっかけに異性間のトラブルなど問題が起こらないとも限りません。一人で会いに行かないなどの工夫をするといいでしょう。
なお、このようなシステムの多くは無料で譲るというスタイルになっています。それでもいいという場合に利用するといいでしょう。
自転車を粗大ごみとして処分する方法
傷がある、ブレーキがきかない(修理ができない状態)など、売れない状態の自転車は粗大ごみとして処分します。その場合は、
- 行政の粗大ごみに出す方法
- 粗大ごみ回収業者に依頼する方法
- ごみ処理場に持ち込む方法
があります。
行政の粗大ごみの自転車回収料金は300円~700円程度
行政の粗大ごみでも自転車の回収を行っています。ただ、料金は自治体で異なります。
16インチ未満の自転車の場合(子ども用・三輪車・一輪車を含む) | 300円 |
---|---|
16インチ以上の自転車の場合 | 700円 |
自転車のかご・車輪 | 300円 |
一輪車 | 200円 |
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三輪車 | 200円 |
自転車 | 500円 |
三輪車 | 370円 |
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14インチ以下の自転車 | 370円 |
14インチ超の自転車 | 750円 |
自転車のかご | 370円 |
一輪車 | 200円 |
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子ども用三輪車 | 200円 |
自転車 | 400円 |
粗大ごみ回収業者の料金
業者によって料金は違いますが、多くは数千円で回収してくれます。業者に依頼する場合は、インターネットなどで1品でも回収してくれるかどうかを確認しましょう。同時に他の粗大ごみも一緒に回収してもらうと安くなる場合があります。家の中の不用品をチェックして、この機会にすっきりさせるのもいい方法です。
また、粗大ごみ回収業者は早ければ連絡したその日に回収に来てくれます。急いで処分したい場合は特におすすめです。
ごみ処理場に持ち込む場合の料金
民間業者で粗大ごみを持ち込んだら処分してくれるところがあります。自転車も引き取ってくれますが、そこまで持って行かなければなりません。自転車が乗る軽トラックなどがないと難しいでしょう。
処理の料金は重さで計算されます。
金属くず | 1㎏あたり10円~20円 |
---|---|
ゴムくず | 1㎏あたり30円~40円 |
などとなっています。
自転車を処分する前に「防犯登録」は解除すべき!
自転車を購入すると「防犯登録」をします。自転車盗が多発しているので、万が一盗まれた場合に自分のものだと証明するために必要です。
しかし、売却や処分する前には、必ず防犯登録を解除しておきましょう。
もしあなたが防犯登録を解除せずに手放した場合、次に誰かがそれを購入してもその自転車はいつまでも「あなたのもの」になっています。そのため、購入した人は「盗んだのではないか?」という疑いがかけられます。その結果、あなたの元に警察から「自転車が盗まれていませんか?」と連絡が入る可能性があります。面倒でも防犯登録は解除しておきましょう。
自転車の防犯登録の解除方法
自転車の防犯登録は、自転車本体に貼ってあるシールをはがすだけではダメです。その自転車を購入した店または近くの交番や警察署で登録の解除をしてもらいましょう。
自転車の防犯登録解除に必要なもの
防犯登録の解除には、次のものを準備します。
- 身分が証明できるもの
- 防犯登録カード
なお、売却や知り合いに譲った場合など、防犯登録の名義を変更することはできません。一旦、持ち主が防犯登録を解除し、次の持ち主が新たに登録することになります。
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