掃除機はどんどん進化していますね。吸引力や大きさ、動作が軽いかどうかなど、使う人のニーズに合わせて多様化しています。まだ使える掃除機を新しいものに買い替える場合やごみとして処分する場合はどうすればいいのか、詳しくご説明します。
この記事で分かること
掃除機の種類は構造によって異なる
掃除機の処分方法を考える前に、掃除機の種類を把握しておきましょう。掃除機はごみをどこにためるか、またブラシの形状や掃除機本体の形などによってさまざまな種類があります。
紙パック式とサイクロン式
紙パック式はホースで吸い取ったごみを本体の中にある紙パックにためるスタイルです。紙パックにごみがいっぱいになったらポイと捨てるだけなので手軽に使えます。一人暮らしの男性でも手入れが簡単なので人気があります。ただし、紙パックにごみがたまってくると吸引力が低下します。
一方、サイクロン式は本体の中にあるダストカップにごみを集めるスタイルの掃除機で、ごみがいっぱいになったらカップを取り出してごみを捨てます。ごみがたまっていても吸引力が持続するのがメリットです。ただ、カップやフィルターにほこりがたまるので、時々ブラシでほこりを落としたり、水洗いをしたりする必要があります。
その手間が面倒なのが難点です。
ヘッドの種類で分けてみる
ごみの吸い取り口のことをヘッドと言います。ここにはブラシがついていて、電源を入れるとクルクルと回って床のごみを吸い取ってくれます。このヘッドには、パワーブラシ、タービンブラシ、床ブラシの3種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
パワーブラシ | フローリングの床だけでなくたたみやカーペットのごみもしっかり吸い取ってくれます。細かいごみやダニなども逃さないのが特徴です。 |
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タービンブラシ | ゴム製のブラシでフローリングの床を磨き、毛のブラシでごみをかき取る仕組みになっています。たたみやカーペットの掃除にも使えますが、パワーブラシよりは性能が低いです。 |
床ブラシ | フローリングに落ちた比較的大きなごみを吸い取るものです。たたみやカーペットの掃除には向いていません。 |
掃除機の形もさまざま
本体にホースをつなぎ、先端にヘッドをつけた掃除機が一般的ですが、狭い場所でも掃除ができるスティックタイプの掃除機や車の中などちょっとした場所で使えるハンディタイプの掃除機、部屋の中を勝手に動きまわって掃除してくれるロボット型掃除機など多くの種類があります。
また、布団用のヘッドや高圧の水蒸気を出して油汚れなどを落とすスチームクリーナーなども掃除機の仲間だと言えます。
掃除機は多くの素材が使われているので分別はできない
行政が回収している分別ごみには、紙(燃えるごみ)、プラスチック、金属などの燃えないごみなどがあります。掃除機は小さなものなら粗大ごみとして回収してもらわなくても家庭ごみとして出せる大きさなのですが、その材質がさまざまなので分別が難しいですね。
まず、ホースはプラスチックごみの対象になりそうです。しかし、本体はプラスチック、金属などがあり、中のモーター部分はさらに複雑です。ヘッドもプラスチックだけでなく毛や金属が使われているので、小さなサイズの掃除機はそのまま燃えないごみに出すといいでしょう。
掃除機は粗大ごみの対象
東京都世田谷区の場合は、粗大ごみは30cm以上のものとなっています。これは解体しても1個とみなされるので、掃除機のホースと本体を分けても1つのごみとして回収してくれます。
ハンディタイプの掃除機でも長さは30cmを超えているようです。また、ロボットタイプの掃除機もコンパクトに見えていますが、幅は30cmを超えています。
なお、粗大ごみとして出すと、料金は300円です。行政に粗大ごみとして回収してもらう場合は、事前に家の前などに出しておく必要があります。大型の家具などは搬出が難しいですが、掃除機ならひとりでも持ち出せるものなので、300円で済むならこれが一番安い方法だと言えます。
使える掃除機はリサイクルが可能
掃除機は汚れがつくものなので、故障していなくても知り合いに譲るのは抵抗があるという方が多いのではないでしょうか。
しかし、急な単身赴任や学生生活などでひとり暮らしを始める場合は、誰か不用になった掃除機を譲ってくれないかなと考えている方がいます。
吸引力があまり低下していなくて、新しい紙パックを入れたり、ごみカップを掃除したりしてきれいな状態にすれば、まだまだリサイクルは可能です。ほしいと思っている人が多い商品なので、状態が良ければリサイクルショップで査定してもらうといいでしょう。
人気の掃除機は高く売れることも!
ロボット型掃除機は人気があるものの、1個が5万円~10万円近くします。「おもしろい動きをするし、便利そうなので使ってみたい」という人が多いはずです。そこでもしロボット掃除機を持っていて不用になった場合は、リサイクルショップで買い取り価格を聞いてみましょう。
オークションに出す手も
数回程度しか使っていないという場合は、オークションに出すという方法があります。ただし、オークションは実物を見ずにやりとりをするために、後でトラブルになるのは避けないものです。
「汚れている」
「ごみを吸わない」
といった苦情を言われないようなものを出品することが大切です。
また、少しでも気になる点は、写真と文章で「ここに汚れがあります」「1ヶ月だけ使用しました」などと説明をしておくと安心です。箱、付属品などが揃っていることも高く売れる要素になります。
粗大ごみ回収業者に引き取ってもらう方法
処分したいものが掃除機1台だけなら、行政の粗大ごみとして回収してもらうのが安上がりです。
ただし、他にもいくつも粗大ごみがある場合や、急いでいて行政の回収日まで待てないという場合は、粗大ごみ回収業者にお願いしてみましょう。
業者ではトラック1台で○○円といった定額サービスをしているところがあります。いくつものごみがある場合は、その方が便利です。
また、粗大ごみ回収業者の中には、使えるものは買い取りをおこなっているところがあります。自分の目では「これでは処分するしかないだろう」と思える状態のものでも、プロが見たら買値がつく可能性があります。あきらめずに一度相談してみましょう。
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