古い金庫の処分はどこに出せばいいの?

金庫

低金利が続く現代、銀行に預金をするより自宅の金庫でお金を保管するという方が増えているそうです。ただ、自宅で保管する場合は、耐火金庫の方が安心ですし、鍵もしっかりしたものの方がいいですね。しかし、耐火金庫は行政の粗大ごみの対象外になっています。金庫が壊れたり、不用になったりした場合の処分はどうすればいいのでしょうか?

金庫は用途によってさまざま

ひと口に金庫と言っても、事務所や店舗で使う大きなものから、家庭の中でへそくりを隠す小さなものまでさまざまです。また、金庫にはお金だけをしまうわけではありません。遺言書や保険証券、家の権利書など重要な書類を保管することもあります。それだけに頑丈で火や水にも強いものが必要です。

不用になった場合は、金庫の素材などを知って処分方法を考える必要があります。

金庫の素材や構造は?

金庫は金属でできていると思っている方が多いのではないでしょうか?

実際は耐火金庫は「コンクリート」でできています。「気泡コンクリート」と言って特殊なものを使用しています。

耐火金庫には厳しい規格が!

「耐火金庫」として認められるのはJIS規格で「火災発生から2時間、金庫内の温度が177℃以下であること」と定められています。177℃というのは紙がこげる手前の温度なのです。この規格に合うために開発されたのが気泡コンクリートという素材です。

耐火金庫は永久に使えるわけではない

耐火金庫に使用されている気泡コンクリートは、中に水分が含まれています。そのため、火災が起きても、この水が気化熱を発して庫内の温度上昇を抑えてくれます。とてもすばらしい機能なのですが、20年~30年程度経過すると自然に気化してしまうという難点があります。そのため、耐火金庫の耐用年数も20年程度ということになります。

気泡コンクリート以外の素材もある

一般的な金庫には気泡コンクリート以外にも、次のように多くの素材が使われています。

  • スチール
  • 鋼材
  • プラスチック
  • 特殊合金

手軽に持ち運びができる軽いものはスチール製が多いようです。一方、ハンマーなどで破壊されないように特殊合金を使っている金庫もあります。

金庫の種類は意外と多い

金庫には、一般家庭用と事務所や店舗などで使う業務用があります。それぞれに次のような種類があります。

置き場所による分け方
手提げ金庫・小型金庫 キャビネットタイプ(引き出しなどがついているもの) シークレット金庫(床や壁に埋め込むタイプ)
鍵を開ける方法によるわけ方
鍵穴に鍵を差し込むタイプ ダイヤルタイプ 指紋認証タイプ
テンキータイプ ICカードタイプ

それぞれの金庫によって材質が異なりますし、鍵の開け方も違ってきます。

金庫を処分する方法

金庫は耐火機能が低下したり、鍵が壊れたりした場合は廃棄処分になりますが、まだ使える場合はリサイクルやオークションに出す方法があります。

金庫をオークションに出す場合

一般家庭でタンス預金を考える方や遺言書や重要書類の保管に金庫を使いたいと考える方が多くいます。そのため、金庫はオークションでもニーズがある商品です。

ただ、金庫は材質や大きさによって重さが異なります。スチール製の金庫なら4~5kgですが、耐火金庫は家庭用でも重さは30㎏もします。オークションは配送料を落札者が負担するため(出品者が負担することも可能)、あまり送料が高くなると売れにくくなります。

また、傷や鍵が開けにくいなど問題点があれば、必ず明記しておきましょう。

金庫をリサイクルショップで買い取ってもらう場合

リサイクルショップでも金庫の買い取りをおこなっています。この場合も商品価値が下がるような傷がないかどうか、鍵やその他使用に関して問題がないかどうかをよく確認しておきましょう。

キャビネットがついているタイプなどは用途の幅が広がります。その分、ニーズがありますので、リサイクルショップの人に相談してみるといいでしょう。

金庫は粗大ごみの対象外

耐火金庫は行政の粗大ごみの対象外になっています。ただ、手提げ金庫は自治体によっては回収対象になっています。300円程度で回収してもらえます。回収が可能かどうかは、自治体のホームページなどでご確認ください。

使えなくなった金庫の処分方法

では、使えなくなった金庫を処分するにはどうすればいいでしょうか。次のような方法があります。

  1. 購入した店で引き取ってもらう
  2. 金庫や鍵の業者に引き取ってもらう
  3. 不用品回収業者に引き取ってもらう

購入した店で引き取ってもらう

家電製品などと同じで購入した店で引き取ってもらうのが一番なのですが、長く使っている間に購入した店が閉鎖している場合やどこで購入したのか忘れてしまったというケースがあります。また、引越しなどで購入店から離れてしまった場合などがあり、引き取りは難しいでしょう。購入した店が今でもやっている場合は、一度聞いてみてください。

金庫や鍵の業者に引き取ってもらう

金庫や鍵を専門に扱っている業者なので、壊れた金庫や使わない金庫の引き取りを行っています。ダイヤルキーの番号がわからないなど鍵が開かない場合の相談にも乗ってもらえるので、金庫の中の物を取り出してから引き取ってほしい場合などにお願いするといいでしょう。ただし、回収費用や引き取り費用がかかるので、一度問い合わせしてみてください。

不用品回収業者に引き取ってもらう

不用品回収業者は行政の粗大ごみ対象外の物でも回収してくれます。特に重い金庫は運び出すのが大変ですが、回収業者が部屋まで引き取りに来てくれます。

また、業務用の金庫も回収するのでロッカーやキャビネットなど他にも一緒に処分したい物がある場合は割安で引き取りをしてくれます。業者によって価格設定が異なるので、事前に見積もりを取ってみるといいでしょう。

今すぐ粗大ごみを処分

  • 即日対応

    思いついたらすぐ回収。自分で運び出す必要もありません。

  • なんでも回収

    小さなものから大きなものまで何でも回収。手間が全くありません

お住まいの地域から不用品回収業者を探す

同じカテゴリの関連記事

copyright © 粗大ゴミ回収ガイド All Rights Reserved.