冷蔵庫の処分~捨てるかどうかの見極めと処分方法は?

冷蔵庫

冷蔵庫は家電リサイクル法の対象品です。そのため、行政の粗大ごみに出すことはできません。処分するにはリサイクル料がかかります。また、大きくて重いものなので、自分で処分場に持ち込むのも難しいものです。

さて、冷蔵庫の処分はどうすればいいのでしょうか?

冷蔵庫などが対象の家電リサイクル法とは

冷蔵庫やテレビ、エアコン、洗濯機は本体が使えなくなっても、中の部品や材料はリサイクルして再利用ができます。また、ごみとして処分すると場所を取る大きなものなので、廃棄物を減らして、部品などを有効利用する目的で家電リサイクル法が定められました。家電リサイクル法の対象品を処分する場合は、処分料がかかります。

冷蔵庫のリサイクル料は?

冷蔵庫も冷凍庫も大きさによってリサイクル料が異なります。

170L以下 3,400円~(税抜き)
170L以上 4,300円~(税抜き)

(メーカーによってリサイクル料が異なるので、処分の場合はメーカーまたは家電販売店でお問い合わせください。)

冷蔵庫の処分法

冷蔵庫を処分する方法は、

  • A.まだ使える場合
  • B.もう使えない場合

に分かれます。

では、それぞれのケースについて処分方法を見ていきましょう。

まだ使える冷蔵庫を処分する場合

冷蔵庫の耐用年数

冷蔵庫が使えなくなるのは購入から約10~15年と言われています。ただし、使い方や製品によって異なってきます。

「冷蔵庫を何年で買い替えたか」という「消費動向調査」を内閣府が行ったところ、調査した年によって11年、10年、9年と若干のばらつきはあるものの、平均すると10年程度で買い替えていることがわかります。

最近の冷蔵庫は省エネタイプになっているので、古い機種を長く使うと電気代がかかるというデメリットがあります。そのため、なんらかの不具合が感じられたら修理をせずに買い替えるという人が多いようです。

冷蔵庫の修理代

人によっては壊れても修理をして使うというケースがあります。ちなみにあるメーカーの冷蔵庫の主な故障の修理費用は次のようになっています。

症状 修理または交換部品 費用
庫内が冷えない サーモセンサーの交換
冷凍(コンプレッサー)の交換
9000円~18000円
40000円~70000円
庫内に水が漏れる 霜取りヒーターの交換 11000~15000円
ドアがぴったり閉まらない ドアパッキンの交換 5000円~9000円
氷ができない アイスメーカーの交換
制御基盤の交換
9000円~21000円
9000円~22000円

(修理費用は税抜き価格であり、あくまでも目安です。また、別途出張費用や診断費用がかかります。)

このように修理費用は1万円~数万円かかることが多いようです。あまりにも修理代がかかる場合は、省エネタイプに買い替えた方が電気代がお得になりますね。

まだ使える冷蔵庫の処分方法

引越し先が狭い、単身赴任が終わったなどの理由で、まだ使える冷蔵庫を処分したい場合は次のような方法が考えられます。

  • 人に譲る
  • リサイクルショップに買い取ってもらう
  • 行政の「あげます・ください」サイトなどを利用して欲しい人に譲ってあげる

特に冷蔵庫は、今使っているものが調子が悪く買い替えを検討している人に譲ってあげると喜ばれます。SNSなどを利用して呼びかけてみるといいでしょう。ただし、大型の冷蔵庫は移動が大変です。軽トラックを借りるなどの手段が必要です。それを含めて検討してください。同様にリサイクルショップに買い取ってもらう場合でも、家まで査定や引き取りに来てくれる業者に依頼しましょう。

もう使えない冷蔵庫を処分する場合

故障したとか、古くて電気代がかかる、修理に費用がかかる、まだ使えるけれど人に譲るほどいい状態ではないという場合は廃棄処分になります。その場合の方法には、次の4通りがあります。(いずれも場合でもリサイクル料金がかかります。)

  1. 買い替える際に引き取ってもらう
  2. 指定引き取り場所に持ち込む
  3. 家電販売店に引き取ってもらう
  4. 不用品回収業者に依頼する

では、それぞれを詳しくご説明します。

買い替える際に引き取ってもらう方法

冷蔵庫は生活になくてはならないものです。そのため、今使っている冷蔵庫が使えなくなった場合、多くは買い替えをします。販売店では購入した冷蔵庫を届ける際に、古い冷蔵庫を回収してくれます。また、販売店によっては古い冷蔵庫を下取りして、購入価格から値引きしてくれる場合もあります。そのようなサービスを上手に利用するといいでしょう。(販売店によって買い替えの場合でも、運搬費用がかかる場合があります。)

指定引き取り場所に持ち込む

事前に郵便局で家電リサイクル券を購入し、指定引き取り場所に持ち込みます。

全国の指定引き取り場所はこちらで調べられます。
http://www.e-map.ne.jp/p/rkcsymap/

指定引き取り場所には自分で持ち込まなければなりません。冷蔵庫は大きいので運搬が大変ですが、小型の冷蔵庫や買い替えない場合で処分を急ぐときなどはこの方法が利用できます。

家電販売店に引き取ってもらう

家電販売店では買い替えでなくても、不用になった冷蔵庫の引き取りをしてくれます。この場合は「リサイクル料」+「運搬料」がかかります。ただし、引き取りは玄関先までとなっていることが多いようです。2階に冷蔵庫を置いている場合などは、自分で降ろす必要があります。

なお、運搬料は店舗によって異なります。中には3000円以上かかる場合があるので、事前に近くの販売店に聞いてみましょう。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者は古い冷蔵庫の回収を行っています。この場合もリサイクル料は必要です。業者に依頼する場合は、次の点に注意してください。

町内を「不用品を無料で回収します」という案内をしている業者には注意!

この場合は「無料で回収するが処分料が別途かかる」と言って、余分な費用を取ろうとするので要注意です。また、後で苦情を言おうと思っても、連絡先がわからないというケースが多くトラブルになっています。「無料」という言葉に乗らないように気をつけてください。

インターネットに住所や電話番号、料金を掲載しているかどうか確かめる

不用品回収業者はたくさんありますが、料金設定は業者によって異なります。また、後で何かあったときに連絡ができるように、ホームページなどで住所や電話番号があるかどうかを確かめておきましょう。その上で見積もりを出してもらうと安心です。

不用品回収業者のメリット

不用品回収業者なら部屋まで引き取りに来てくれます。さらにまだ使えそうな場合は、その場で買い取りをしてくれる業者もあります。指定した日に引き取りに来てくれるのもうれしいですね。他にも処分したいものがあれば、一緒に引き取ってもらえるので聞いてみましょう。

使えなくなった冷蔵庫は、家電販売店でも不用品回収業者でもリサイクル料はかかります。また、運搬費用もかかることが多いので、

  • 買い替えの場合なら家電販売店
  • 引き取りなら不用品回収業者

が便利でおすすめできます。処分費用がかかるものなので、いくつかの方法をよく検討してみてください。

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