
ソファは重い上に大きいので、行政の燃えないごみ(不燃ごみ)としては回収してもらえません。粗大ごみに出すにしても、家の外まで運び出さないといけないという問題があります。愛用のソファを処分する方法や費用などについて、詳しくご説明します。
この記事で分かること
ソファはサイズや型、重さがさまざま
ソファの種類には1人掛けソファ、2人掛けソファ、3人掛けソファがあります。それぞれのサイズや大きさ、重さなどを比較してみましょう。
サイズ(高さは背もたれ部分と足の高さを含む) | 重さ | |
---|---|---|
1人掛けソファ | 幅79cm×奥行き89cm×高さ77cm | 約22㎏ |
2人掛けソファ | 幅170cm×奥行き92cm×高さ82cm | 約51㎏ |
3人掛けソファ | 幅190cm×奥行き92cm×高さ82cm | 約57㎏ |
ソファの素材や構造にもよりますが、かなり大きく、2人掛け以上なら重さは50kgを超えてしまいます。
ソファの重さの秘密は構造にあった
ソファがこれだけ重いのは、その構造に理由があります。メーカーや商品によって異なりますが、ソファの本体は木の枠で作られています。その上にクッションを置きますが、クッションは長く使っても型崩れをしたり、へたったりしないようにハードタイプのウレタンやチップウレタンなどを何層にも使用しています。
また、ソファによってはポケットコイルと言って、コイルの中に綿を入れたものを使用することもあります。さらに表面に革や合成皮革、布などで覆っています。そのため、かなりの重さになってしまいます。
購入時は業者が組み立て
ソファはこのように重くて複雑な構造をしているので、通常は購入時に業者が運んできて組み立ててくれます。(組み立て費用が数千円かかる場合があります。)
ソファは何ごみ?
では、ソファを処分する場合、分解して家庭ごみや燃えないごみ(不燃ごみ)として出しても大丈夫でしょうか?
まず、ソファは分解すること自体が大変難しいものです。もし分解できたとしても、コイルやウレタンなどを使用しているため、燃えるごみとしての処分は難しいでしょう。
燃えないごみの場合は、自治体によって大きさが決められています。最大の一辺が50cm以下など規定があるので、それを超えない場合は燃えないごみとして出すことが可能です。ただし、分解が難しい上に大きさの問題もあるので、燃えないごみとしての回収は難しいでしょう。
ソファの処分方法 オススメはこの4つ
ソファを処分する方法としては、次の4つの方法がオススメです。
- 行政の粗大ごみに出す
- リサイクルショップで買い取ってもらう
- 販売店で引き取ってもらう
- 粗大ごみ回収業者に依頼する
ただ、それぞれにメリットとデメリットがあります。
行政の粗大ごみに出す場合のメリット・デメリット
各自治体が行っている粗大ごみ回収は、ソファも対象になっています。参考までに料金の例を紹介します。
1人掛け用 | 2人掛け用 | 3人掛け用 | |
---|---|---|---|
東京都文京区 | 700円 | 1800円 | 1800円 |
東京都町田市 | 400円 | 1200円 | 1200円 |
千葉県千葉市 | スプリング入りのソファは回収の対象外 | ||
神奈川県横浜市 | 500円 | 1000円 | 1000円 |
大阪府大阪市 | 700円 | 1000円 | 1000円 |
行政の粗大ごみにソファを出す場合のメリット
メリットとしては費用が安いということがあげられます。1人掛け用なら数百円で、2人掛け以上でも最大で1800円程度です。
行政の粗大ごみにソファを出す場合のデメリット
一方、デメリットとしては自治体によってはスプリング入りのソファは回収していないところがあります。また、自分で家の前まで搬出しなければいけないという点もデメリットです。ソファは1人掛け用でも20㎏以上の重さがあります。また2人掛け以上になると幅が大きいために部屋のドアを通るかどうかという問題も出てきます。
うまく分解できるといいのですが、それも難しいでしょう。マンションやアパートなど2階以上の部屋に置いてあるソファはさらに搬出が困難です。その問題が解決できそうであれば、行政の粗大ごみに出されるといいでしょう。
リサイクルショップで買い取ってもらう場合のメリット・デメリット
リサイクルショップでは家具の買い取りを積極的に行っています。引越しなどで使わなくなったもので、まだきれいな物ならば次に欲しいという方に販売することができます。
リサイクルショップで買い取ってもらう場合のメリット
ごみとして処分すると処分料がかかりますが、こちらは「買い取り」なので多少なりともお金が入ります。
ソファの状態によっては高い買い取り価格がつく場合があります。
リサイクルショップで買い取ってもらう場合のデメリット
リサイクルショップは買い取りに際して商品の査定を行います。汚れや傷などがあると、買い取り価格が安くなる、または買い取ってもらえないという結果になります。
特に表面が布製のソファは汚れが染み付いて取れない場合があります。普段から汚さないようにカバーを着けるなどの配慮をしておくといいでしょう。
なお、リサイクルショップで買い取ってもらう場合は、自宅まで査定や引き取りに来てくれる業者を選ぶことが大切です。
販売店で引き取ってもらう場合のメリット・デメリット
家具店や大型ホームセンターなどでは、新たに家具を購入したお客様に対して古い家具の引き取りを行っている場合があります。
販売店で引き取ってもらうメリット
無料または1000円~2000円程度で引き取ってもらえます。家具の輸送のプロなので、部屋からの搬出もしてもらえるので助かります。
販売店で引き取ってもらうデメリット
引き取りだけはやってくれません。ほとんどの場合が指定の商品を購入することを条件に、古い家具の引き取りをサービスで行っています。
何も購入しない場合は不可能という点がデメリットです。また、新規購入と引き換えに引き取りをしている場合でも、引き取り対象商品にソファが入っていないこともあります。事前にいくつかの店で確認してみましょう。
粗大ごみ回収業者に依頼する場合のメリット・デメリット
粗大ごみ回収業者に連絡して回収してもらう方法です。
粗大ごみ回収業者に依頼する場合のメリット
早ければ依頼したその日に回収してくれます。また、部屋の中から搬出してくれるので、依頼した人はほとんど何もしなくても大丈夫です。マンションやアパートなど運び出すのが難しい場所でも引き受けてくれます。
粗大ごみ回収業者に依頼する場合のデメリット
粗大ごみ回収業者に依頼すると費用がかかります。費用は業者によって異なるので、事前に電話などで確認しておきましょう。また、1人掛け用ソファと3人掛けソファのセットの場合は、それぞれに費用がかかる場合があります。その場合は軽トラック1台でまとめて○○円という業者に依頼する方が安くなることもあります。
何社かで見積もりを取ってみると、どこがお得かよくわかりますよ。
なお、一部の引越し業者では、引越しの際に不用になったソファや家具の処分を無料でやってくれるところがあります。その場合は条件などがあるので、よく確認してください。
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