カーペットのお手入れはごみだけでなくダニ退治も大切!

カーペットの掃除

カーペットは足音や衝撃を和らげる効果があります。寒い部屋を暖かくしたり、部屋のイメージを変えたりとインテリアとしてもすぐれものですが、掃除やお手入れがやっかいなのが難点です。
カーペットの正しいお手入れ方法をご存知ですか?カーペットの掃除方法からダニ退治や処分方法まで解説します。

カーペットはごみとダニの温床に

カーペットは毛足が長いために、髪の毛やお菓子の食べかす、ほこり、紙くずなどさまざまなごみが付着しています。

カーペットの汚れの種類

カーペットの汚れには次のようなものがあります。

  • 毛髪
  • こぼれた食べ物
  • 衣類のほこり
  • 液体(ソースやしょうゆ、ジュースなど)がこぼれてできたシミ など

それぞれの汚れに合ったお手入れをする必要があります。

汚れ以外のものも

カーペットにはごみや汚れ以外に「ダニ」や「におい」もついています。これらは目に見えないものですが、ダニは湿疹やかゆみを伴いますし、においは部屋全体にこもってしまいます。カーペットをお手入れするときは汚れ以外のダニやにおいもしっかり取り除くようにしましょう。

カーペットのお手入れ方法

カーペットのお手入れ方法は、「汚れ」「ダニ」「におい」の3つに分けて取り組みましょう。
まずは汚れ対策です。
汚れは毛に付着した毛髪やほこりを取る掃除とシミなどの液体汚れを取る掃除があります。

カーペットのお手入れ方法~汚れ対策

カーペットの汚れは掃除機で吸い取る方法と、ゴム手袋でこすり取る方法があります。

掃除機を使う方法

掃除機に「畳」「カーペット」のボタンがある場合は「カーペット」側にして掃除を始めます。
この場合は

  1. ゆっくり動かす
  2. 毛足に逆らって動かす
  3. 一方方向だけでなく縦、横に動かす

の3点に注意しましょう。

掃除機はゆっくり動かす

フローリングの床は1ヶ所を長く吸い取る必要はありませんが、カーペットの場合は1平米あたりを20~30秒かけてゆっくりと動かすのがポイントです。
掃除機のヘッドを素早く動かすと、カーペットの毛足の中のごみが十分に吸い取れません。
掃除機をかけた後のカーペットをよく見てみましょう。髪の毛がついたままということがよくあります。ゆっくりと時間をかけて吸い取ってください。

毛足に逆らって動かす

カーペットの毛足はよく見るとまっすぐに立っていないことに気がつきます。毎日足で踏んだり、物を置いたりするために斜めに倒れています。素材によってはあちこちさまざまな方向に倒れていることもあります。
そのため、掃除機をかける場合は毛の向きに逆らうようにヘッドを動かすのがおススメです。掃除機のヘッドを当てることで倒れている毛を起こす効果もあります。

掃除機は縦・横に動かす

掃除機を一方方向だけに動かしていると、毛の根元に付着している汚れが十分に取り除けません。掃除機を横方向に動かしたら次は縦方向に動かすようにしましょう。
なかなか手間がかかりますが、これがカーペットをきれいにするコツです。

掃除機の吸引力が悪いとき

カーペットのごみが思うように取れない場合は吸引力が落ちていないか確認しましょう。
まずは掃除機のごみ袋(紙パック)がいっぱいになっていないかチェックします。新しい紙パックに取り換えることで吸引力はかなりUPします。
サイクロン式掃除機の場合はごみボックスの中のごみを1~2週間に1度は捨てるようにしましょう。それによって強い吸引力が持続できます。

ゴム手袋で取り除く方法

カーペットの表面をゴム手袋でなでていく方法です。手袋の表面のゴム部分に毛髪などがくっついて自然と取り除くことができます。
また、コロコロと転がる粘着式クリーナーもおススメです。どちらも音が出ないので夜間の掃除に向いています。

カーペットのお手入れ方法~シミ対策

カーペットに液体をこぼしたまま放置しておくと、シミになってしまいます。この場合の対策は液体の種類によって異なります。

カーペットのシミの原因になる汚れは、大きく分けると次の3種類になります。

  1. 水溶性の汚れ……ジュース、牛乳、ソース、しょうゆなど
  2. 油性液体の汚れ……食用油、マヨネーズ、バター・マーガリン、油性インク、口紅など
  3. その他の液体の汚れ……血液、嘔吐物、チョコレートなど

それぞれのシミ対策を見ていきましょう。

カーペットについた水溶性の汚れ

水溶性と言ってもソースやしょうゆなどは色が濃いために、きれいに拭き取っておかないと汚れが目立ってしまいます。特にゴシゴシこするのはNGです。こすることで汚れの範囲を広げてしまいます。
まずは汚れをティッシュやぼろ布、ぞうきんなどで吸い取ります。トントンとたたいて吸い取るイメージです。ケチャップやアイスクリームなどはスプーンやフォークで固まりを取り除きましょう。

洗剤は薄めて使う

水溶性の汚れを取るには台所洗剤を使うのがおススメですが、この場合は薄めて使用してください。ボールなどに水を入れて、台所洗剤を数滴落としてから布巾(ふきん)やぞうきんに浸して拭き取っていきます。
拭き取りは汚れの外側から内側に向かって行います。内側から外に向けて拭き取ると、汚れの輪が大きくなるので注意しましょう。

カーペットについた油性の汚れ

油性の汚れには、マヨネーズやバター・マーガリン、油性インク、口紅などさまざまなものがあり、どれも簡単に落とせないというイメージがありますね。
しかし、油性の汚れはついた直後なら比較的簡単に落とすことができます。コップ半分(約100ml)の水に台所洗剤(中性洗剤)を数滴落として薄めてから、ぞうきんに浸して汚れを拭き取ります。
この場合も水溶性の汚れと同様でこすらずにトントンとたたいて汚れを取るのがコツです。

生卵、目玉焼きなどの卵を落とした場合は、スプーンなどでまず固形物をそっと拾い上げます。その後は油性汚れの落とし方と同様に汚れた部分を拭き取りましょう。

カーペットについたその他の汚れ

嘔吐物やチョコレートなどの固形物は、まずそのものを新聞紙やぼろ布などで取り除きます。その後に油性汚れと同じようにコップ半分(約100ml)の水に台所洗剤を数滴落として薄めた液で汚れを拭き取ります。

ガムがくっついた場合の対策

カーペットにガムがくっついたときは、まず冷やして固めます。ガムに氷を当てたり、保冷剤を使ったりして冷やすと固まります。その後、ヘラやナイフなどではがせば大丈夫です。ただし、無理やり引きはがそうとするとカーペット自体を傷めるので注意しましょう。

泥がついた場合の対策

子どもが泥のついたままの靴でカーペットの上を歩いた場合など、泥汚れが付着することがあります。その場合はまず乾燥させましょう。泥は乾くとカサカサになり、掃除機で簡単に吸い取れます。
ドライヤーの風を当てて乾燥させるのが早道です。

カーペットのお手入れ方法~におい対策

カーペットは長く使っているうちに、さまざまなにおいが付着します。特に液体をこぼしたり、嘔吐物や血液がついたりした場合はきれいに拭き取ってもにおいが残ります。その場合の方法としては、「重曹を振りまく」「洗う」の2つの方法があります。

汚れの範囲が狭い場合は重曹を振りまく

血液や嘔吐物などの汚れとにおいが気になる場合は、その部分だけに重曹を振りまき、しばらくしてから掃除機で吸い取ります。
ただし、広い範囲に重曹を振りまくと、掃除機だけでは十分に吸い取れません。掃除機のフィルターが目詰まりを起こしたり、白い粉がカーペットに残ったりといったトラブルの原因になります。気になる部分の狭い範囲だけにしておきましょう。

広い範囲でにおいが気になる場合は洗う

カーペット全体に汚れが目立ってきたり、においが気になったりした場合は、思い切って洗ってみましょう。洗う前に「水洗い可能」「ドライOK」などの洗濯の表示をよく確認します。

カーペットを洗濯機で洗う場合

「水洗い可能」のカーペットは自宅で洗うことができます。
洗濯機に入る大きさならば、丸めて入れて洗濯洗剤(液体がおススメ)で洗って、天気のいい日に外で乾かします。

洗濯機に入らない大きなものは浴槽の残り湯を利用しましょう。ぬるま湯の状態で洗濯洗剤を入れて、カーペットを入れて浸します。手で押し洗いするか、浴槽に足をつけて踏み洗いすると簡単に洗えます。ただし、洗濯機での脱水ができないので、ベランダに干す場合は水がポタポタと落ちてしまいます。ベランダに運ぶのも重くて大変ですし、よく晴れた日でないとすっきりと乾かないでしょう。
そういったことを考慮して、不安な場合はクリーニングに出したり、ハウスクリーニング業者にお願いしたりすると安心です。

カーペットのダニ対策

ダニはアトピー性皮膚炎やぜんそくの原因になるだけに、しっかり対策を取っておきたいですね。
カーペットの場合はまずダニを発生させないことが大切です。ダニは食べ物のかすだけでなく毛髪やかびなどを餌にしています。そこで毎日掃除機をかけて落ちた汚れを吸い取っておきましょう。
さらに湿気が高いとダニが発生しやすくなります。部屋を乾燥することが大切です。特に加湿器を使う季節は注意してください。

ダニの被害にあったら

ダニが発生するとかゆみを感じます。赤い発疹ができることもあります。ダニそのものは目には見えませんが、症状からダニがいると考えられます。
皮膚科を受診して治療と受けると同時に、ダニの駆除をする必要があります。ダニは熱に弱いので、よく晴れた日にカーペットを日光に当ててしっかり干すと効果があります。取り込んだ後はダニの死骸を掃除機で吸い取っておきましょう。ダニの死骸は次に発生するダニの餌になるので、こまめな天日干しと掃除機が有効です。
外に干せない梅雨の時期は市販のダニ駆除スプレーなどを使いましょう。煙を発生してダニを駆除する「燻煙(くんえん)剤」も有効ですが、ペットがいる家庭では使えませんし、パソコンなど電子機器がある部屋でも使用は避けた方が安心です。寝室などペットが入らない部屋やパソコンなどを置いていない部屋で使用しましょう。

汚れたカーペットの処分は粗大ごみ

カーペットの汚れがひどい場合や、毛がもつれてボロボロになった場合はごみとして処分します。
部屋の一部分にだけ敷く「ラグ」は自治体の「燃えるごみ(家庭ごみ)」として出せますが、大きいものは粗大ごみの対象になります。自治体の粗大ごみの窓口に連絡して回収に来てもらいましょう。

ただし、重さがある場合は部屋から運び出すのが大変ですが、自治体の粗大ごみ回収は部屋の中まで取りに来てくれません。その場合は民間の粗大ごみ回収業者に依頼するのが便利でおススメです。
部屋の中まで引き取りに来てくれるので、マンションやアパートなどで屋外に搬出するのが大変な場合は相談してみましょう。

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