
ネットショッピングで日用品や消耗品を購入することが当たり前になりつつありますが、配達に使用される段ボールの処分にお困りではないですか?段ボールは再利用できる資源です。回収に出す際のきれいなまとめ方をご紹介します。
この記事で分かること
ネットショッピングの利用者が増加中
ネットショッピングは若い人が多く利用するもの……と思いきや、決してそうではないことが総務省の調査でわかりました。
年代別のネットショップ利用率を調べたところ、以下のような結果が出ています。
年代 | 利用率 |
---|---|
20代以下 | 67.3% |
30代 | 68.5% |
40代 | 74.5% |
50代 | 78.3% |
60代以上 | 72.5% |
このように40代、50代の利用率が高くなっています。
ネットショッピングを利用する目的
ネットショッピングを利用する目的としては、年代が上がるほど「重いものを買って帰るのが大変だから」「実店舗に行かなくても買えるから」という理由が多くなっています。また、全年齢を通して「実店舗より品そろえがいいから」「検索してほしい品がすぐに見つかるから」といった理由も多く見られます。
ネットショッピングで出る段ボールが悩みの種
このように何かと便利なネットショッピングですが、問題になるのは配送に使用される段ボールです。小さな物を1個買っただけなのに大きな箱に入れられて、すき間を埋めるために丸めた紙が詰まっていて驚いたという経験をお持ちの方が多いと思います。
これは何種類もの段ボール箱を準備すると余計にコストがかかるという事情があるそうですが、見るからにもったいないですよね。
ネットショッピングの段ボール箱はアメリカでも問題に
アメリカではネットショッピングの利用者が急増しているそうです。その理由は品そろえの豊富さもさることながら、その安さにあります。
実店舗で購入するより安くて、しかもポイントがついてくるとなればどうしても手軽なネットショッピングを利用してしまいますよね。国土が広いアメリカでは遠くの店に買いに行くよりネットで注文して配達してもらう方が便利なのでしょう。
その結果、ごみ収集日になるとどこも大量のダンボール箱がごみとして出されています。ボールペンを50本注文したら1本ずつ箱に入って届いたという信じられないこともあるようです。こういった梱包や配送システムにも問題がありそうですが、利用者としては段ボールの処分をどうすべきか、頭を抱えてしまいますね。
段ボールは再利用の優等生
段ボールは古紙回収に出せば引き取ってくれますし、自治体の古紙回収日に出すこともできます。ただ、人によっては小さく切って「燃えるごみ」として出しているのではないでしょうか?
段ボールのリサイクル
段ボールはほぼ100%再利用できるものです。
全国段ボール工業組合連合会によると、段ボールの原材料の90%以上は回収した古い段ボールなのだそうです。
リサイクル工程は、まず古い段ボールを大きな水槽の中に入れ、水でほぐして繊維状にします。その後、砂やプラスチックなどの異物を取り除き、繊維をたたいて絡みやすくします。水分をしぼり取って乾燥した後、伸ばしながら幅を整えて巻いていきます。これが新しい段ボール原紙になります。
リサイクルされない段ボールの行方は?
段ボール原紙は古い段ボール以外にパルプと糊(コーンスターチが原料)を使用しています。そのため、もし段ボールが回収されずに放置された場合でも雨水に濡れて溶けていき、最終的には土になっていきます。
放置してもゴミとして残るわけではありませんが、有効活用するためにも古紙回収に出して再利用してもらいましょう。
家庭での段ボールのまとめ方
このように段ボールはほぼ完全にリサイクルできるものなので、きれいにまとめて回収日に出したいものです。
ただ、これをまとめるのがなかなか難しいですよね。特にふたや底の部分が4枚に分かれてまとまりにくくてやっかいです。
段ボールをすっきりまとめる方法
ふたや底がペラペラしてまとまりません。そこでオススメの方法がこちらです。
ふたや底の部分(4枚)を中に折り込んでしまいます。そしてペタンと箱をつぶすと、もうふたと底がじゃまになりません。このように中に折り込んでから数枚の段ボールを重ねて、ひもでしばって出しましょう。
段ボールは災害時に役立つ
段ボール箱は梱包用以外に、災害の場面でも活用されています。被災地の避難所では床に敷いて断熱材代わりやプライバシーを守る「ついたて(間仕切り)」として活用されています。
さらに最近ではこのような間仕切り用段ボールを保育園などのままごとに使って、災害時に心理的なストレスを感じないようにしているところもあります。
また、段ボールで作ったリクライニングベッドや小部屋なども開発されています。
段ボールは木材よりも軽くて運びやすく組み立てやすい、材料が安価などさまざまなメリットがあります。災害時に活用されるのはいいことですね。
ネットショッピングを利用するたびに増えていく段ボールですが、部屋に放置していないでぜひリサイクルしてくださいね。どこかで生まれ変わって、誰かの役に立っているかも知れませんよ。
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