業者に頼んでゴミ屋敷を片付ける!~料金・費用はおいくら?~

業者に頼んでゴミ屋敷を片付ける

足の踏み場がないごみ屋敷は、自治体のごみ回収に出すだけではなかなか片付きません。業者に頼んで処分するのがベストですが、さてその場合の費用はどれくらいかかるのでしょうか?ひと部屋だけの場合と一軒丸ごとごみ屋敷になっている場合の料金を調べてみました。

ごみ屋敷の処理はこんなに費用がかかる!行政の例

最近はごみ屋敷が社会問題になっています。そこで行政では「ごみ屋敷条例」を定めて、個人の家であっても周囲に迷惑をかけるごみ屋敷には行政が対処できるようにしています。

ごみ屋敷条例とは

ごみ屋敷はただごみがあふれているだけでなく病害虫の発生や悪臭など社会的に悪い影響を与えます。また周囲の住民にも迷惑をかけ、苦情が寄せられるケースが増えたために国土交通省はそういった住まいを「ごみ屋敷」と定義しました。
本来ならごみ屋敷であっても個人の財産なので、行政や他人が処分することはできません。ただ、大量のごみを放置していると放火を誘発したり、他人がごみ屋敷に便乗して不法投棄をしたり、さらには土壌や水質の汚染、害虫、悪臭など多くの問題を引き起こします。そのため、自治体がごみ屋敷の住人に対して、まず指導や勧告を行い、それに従わない場合は撤去費用を自治体が立て替えてごみを処分できるという条例として「ごみ屋敷条例」ができました。

ごみ屋敷条例による撤去の実例

ごみ屋敷のごみを住人が自費で処分できればいいのですが、多くはその費用が出せずにそのまま放置しています。そこで行政が代理で処分をします。これを「行政代執行」と言って、自治体が撤去費用を立て替えます。
全国で今までに何件かの行政代執行がおこなわれています。

行政代執行の例
2015年・京都市 2015年11月13日、京都市で全国初のごみ屋敷の行政代執行がおこなわれました。この家には50代の男性が住んでいますが、家からあふれたごみが私道をふさぎ周囲の住民の通行を妨げていました。行政代執行ではごみ袋324袋分のごみが撤去されました。ただ、このときは私道のごみだけで、室内は手をつけていません。ごみ屋敷はそのまま残っているため、解決にはまだ時間がかかると見られています。

このときの費用はごみ袋代として約1万円程度が請求されました。

2016年・東京都品川区 東京都品川区内のある空き家がごみ屋敷となっていました。そこで区は2016年5月17日、「空き家対策特別措置法」と「ごみ屋敷条例」に基づいてごみ撤去の行政代執行を開始しました。
この家は約10年前からごみが増えはじめ、周辺の住民が区に苦情を申し立てていました。区が所有者の男性に改善を求めましたが従わず、今回の行政代執行となりました。撤去費用は200万円かかる見込みで、所有者の男性に請求されます。

このように費用は自治体によって異なりますが、多くは数万円~数百万円になると思われます。

業者にごみ屋敷の片付けを依頼した場合の費用

では、民間の業者にごみ屋敷の片付けを依頼したら、費用はどれくらいかかるのでしょうか。これは家の大きさやごみの量などによって異なります。

ひと部屋の床一面に広がったごみの場合

家一軒全部ではなくワンルームマンションや自分の部屋だけがごみで一杯になっているという場合は、比較的安く済みます。
例えば「軽トラック1台分」などのパック料金を設定しているごみ回収業者なら、人件費や処分料などを合わせても3~4万円で処分してもらえます。しかも、イスやテーブルといった粗大ごみだけでなく、空き缶・空きびん、ペットボトル、家庭ごみなど本来は行政のごみ回収日に出さないといけないものも全部引き取ってくれます。こういったものは処分が簡単なので、費用の面でもそれほどかからないと言えます。

ひと部屋に天井までごみがある場合

「足の踏み場がない」というだけでなく、ドアを開けて部屋に入るのさえ困難といった天井までごみでいっぱいの部屋があります。この場合も粗大ごみ回収業者のパック料金を利用します。ただ、ごみの量は床に広がっているだけと違ってもっと多くなります。そのため、使用する車両が軽トラックではなく2トントラックになる可能性があります。その場合は料金が5万円~8万円程度になると考えられます。

家一軒まるごとごみ屋敷になっている場合

家の中のすべての部屋がごみで埋まっている場合は、費用はかなりかかると考えられます。ただ、その場合でも上記の行政代執行のように200万円もかかるということはありません。
例えば2トントラック2台分としても、20万円~30万円程度ではないでしょうか。

実際にはそれぞれのケースで異なるために業者にきちんと見積もりを出してもらってください。

また、当然のことながらごみの量が増えれば増えるほど費用はかかります。自分で処分するのが難しいからと放置していると、自治体の「ごみ屋敷条例」によって強制的に処理される可能性があり、その場合は相当額になることが考えられます。

本人だけで処理できない場合は家族や親せき、知人などが声をかけてあげて、早く処理するように説得してあげるといいでしょう。なお、粗大ごみ回収業者の中には、ごみを撤去した後の部屋の掃除をしてくれるところがあります。ごみ屋敷の場合はごみを撤去しても虫の死骸やカビなどが発生していて、すぐにそこで暮らせない場合があります。そういったサービスを利用して、快適な元の暮らしに戻せるようにしましょう。

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