ようやくごみ屋敷をきれいに片付けたのなら、もう二度と戻らないようにしたいものです。ただ、人は一度身につけた習慣はなかなか変えられません。そこで、ごみ屋敷に戻らないための部屋をキレイに保つ秘訣をご紹介します。
この記事で分かること
部屋をキレイに保つためのルールを決めよう
せっかく片付けても、ただ漠然と暮らしているとまたごみ屋敷に戻る可能性があります。それを防ぐために、自分で片付けのルールを決めてみましょう。家族と同居している場合は一緒に相談するのもいいことですが、なかなかルールを徹底できないというケースがあります。
まずは家に一番長い時間過ごす人やメインで片付けをする人を主体に考えることをおすすめします。
片付けのルールその1.買い物のルールを決める
ごみが増えるのは、家の中に物が増えるからです。それを防ぐために、買い物を減らすようにしてみましょう。毎日の生活の中でどうしても必要なものは案外限られています。もちろん、暮らしに潤いを与えるためのインテリアや観葉植物などはあっても構いませんが、個数を決めるとか、置き場所を決めて、それ以外は買わないというルールを作ります。
毎月の予算を決めるのもいい方法です。
(予算の例)
- 日用品は月5000円まで
- 洋服は月7000円まで
など上限を決めておくと、それ以上の買い物をすることがなくなります。
買い物依存症の人は要注意
買い物依存症で次々と何かを買ってしまうクセがある人はごみ屋敷を片付けて物を置くスペースができると、また買い物をしたくなります。そこで、次のようなルールを設けてみましょう。
- 通信販売では買い物をしない
- 安いからとバーゲンに手を出さない(バーゲン会場に行かない)
- 欲しいと思った物はひと晩考えてから購入する
これでかなり買い物の量が減らせますよ。通信販売をやめると、各種カタログを処分できます。もちろん、安易にクレジットカードを使うこともなくなるはずです。
バーゲン品はそのときは得をした気分になりますが、不用な物を買っていてはムダ使いになるだけです。バーゲン会場に行かないようにすると、次第に買い物欲が減っていきます。
また、これはかなり効果がある方法ですが、欲しいと思った物でもすぐに買わずにひと晩考える習慣をつけてみましょう。どんなに魅力を感じた物も、恋こがれるように欲しいと思った物も、翌日になると「別になくてもいいかな」という気持ちになります。その上でどうしても必要という場合は、複数の店で価格や品質を比較して購入するようにしましょう。
そのように吟味して買った物は大切に使うようになり、ごみにはなりません。
片付けのルールその2.置き場所を決める
製造業の工場では「5S活動」や「3S活動」に取り組んでいるところがあります。
5Sとは、次の5つのSの頭文字です。
- 整理
- 整とん
- 清掃
- 清潔
- しつけ
特に最初の3点を3S活動と言います。この活動ではボールペンも消しゴムも予備は最低限の個数だけを持ち、それぞれの置き場所を決めています。
机の引き出しを開けると、ボールペンや消しゴムなど事務用品の場所が決められているので、そこにないということは誰かが持ち出しているのだとわかります。無造作にあちこちに事務商品や作業用品が散らばっていません。
家庭内でもこのように置き場所を決めてみましょう。特に整理整とんができないのはキッチンとメイク用品、洗面所です。
キッチンでは調理器具の置き場所を決めて、使ったら必ず元の場所に戻すようにします。メイク用品なども残り少なくなったら次のものを購入すると決めておくと、物が増えることはありません。
片付けのルールその3.在庫(買い置き)の量を決める
トイレットペーパーやティッシュペーパー、シャンプーや洗剤など消耗品は安売りをしていると、「どうせ使うものだから」と思ってつい買ってしまいがちです。お得だからという気持ちはわかりますが、安いと言ってもせいぜい50円~100円程度のことです。
そういった安売りはその日だけでなく、また次の機会にもやっています。むやみに安売り品を購入しないようにしましょう。
そのためには、在庫(買い置き)の量を決めておくといいですよ。例えばトイレットペーパーは残り2個になったら買いに行く、シャンプーは底から2cmのところまで減ってきたら次を買うという具合に決めておくと家の中に在庫品があふれるということがなくなります。
同じように洋服も、通勤用に夏・冬ともに4枚ずつ、プライベート用に3枚ずつなど決めておくと、次々と買ってしまうということがなくなります。これを「定数管理」と言います。枚数が限られているのでこまめに洗濯をするようになり、脱ぎっぱなしの服を部屋に放置することがなくなります。
片付けのルールその4.床には物を置かない
脱いだ服、読み終わった新聞や雑誌、お菓子の袋などを床に置く習慣がある人は、床には何も置かないというルールを作ってみましょう。それぞれの置き場所や収納場所を決めておけば、床に放置する頻度は減っていきます。
さらにお掃除ロボットなどを導入すると床に物があると動作がストップしてしまうので、自然と物を置かなくなります。
床に物を置かないとか、出したら元の場所に戻すといったことは習慣なので、1ヶ月間意識して行動すれば後は自然とできるようになります。ただし、あまり細かく取り決めるとリバウンドして元に戻ってしまう可能性があるので注意してください。
部屋が散らかってもあきらめずに片付けを繰り返そう
最初は「このきれいな状態を維持するぞ!」と決意していても、忙しい日が続いたり、体調が悪かったりすると、部屋が散らかってしまうことがあります。
その場合は「どうせ自分はダメなんだ」と自分を責めないようにしましょう。誰にでもそういう日はあるものです。投げやりになったり、あきらめたりせずに、できるところから片付けをすることが大切です。
1日5個だけ片付けるという方法も
部屋が散らかってきても一気に全部片付けようと思うと大変です。なかなかはかどらず、イヤになってしまいます。
そうなった場合は、1日5個だけいらないものを捨てるようにしてみましょう。3個でも構いません。
(例)
- 出しっぱなしの服を1着クローゼットにしまう
- 部屋にころがっているペットボトルを袋に入れる
- 洗面所を掃除する
- 散らばっている雑誌を空き袋に入れる
- キッチン用品を引き出しに入れる
もっとやらなきゃと思わずに、「今日はこれだけ」と決めてやってみてください。そして、「よくやった!」と自分で自分をほめてあげましょう。
きれいに片付くことが快感になっていきますよ。
ときには部屋に友達を招く
来客があると部屋を掃除しなければなりません。座る場所を作る必要がありますし、プライベートな物は隠そうとします。親しい友達や兄弟などをたまには部屋に招いてお茶や食事を楽しんでみましょう。自然と美しい部屋がキープできますよ。
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