重くてかさばる布団の処分はどうすればいいのでしょうか?布団は処分方法がわからないまま押入れに入れっぱなしという人が多いようです。布団の正しい処理方法をご紹介します。
この記事で分かること
古い布団は何ごみ?
古くなった布団や傷んだ布団、子どものおねしょがしみついた布団などは処理に困りますね。布団の素材は綿や布なので「燃えるごみ」に思えますが、どのように処分するといいのでしょう?
方法は次の3つがあります。
- 粗大ごみとして出す
- 家庭ごみとして出す
- 販売店で引き取ってもらう
では、それぞれについて詳しく見てみましょう。
古い布団を粗大ごみとして処分する方法
布団は素材自体は燃えるものですが、大きさが問題です。多くの自治体では一辺が30㎝以上とか50㎝以上あるものは粗大ごみとしています。布団はベビー布団でも一辺が30㎝以上あるので、粗大ごみの対象になります。
布団を粗大ごみとして出す方法
粗大ごみは事前に役所の粗大ごみ回収担当に電話して回収を申し込みます。自治体によってはインターネットで申し込むところもあります。
粗大ごみには回収費用がかかります。多くは1品につき300円~500円程度になっています。布団の枚数が増えるとそれだけ料金がかかります。
回収までの流れ
粗大ごみとして回収を依頼すると、回収日の連絡があります。申し込んですぐの回収ではなく1週間から10日後くらいになります。
回収日までに粗大ごみの処理券を購入し、回収日の朝、粗大ごみに処理券を貼付して外に出しておきます。
布団をそのまま出してもかまわない
粗大ごみとして出す場合は、布団をそのまま回収場所に出しておきます。特に袋に入れる必要はありませんが、家の玄関前などに置くことになるので通行のじゃまにならないように気をつけましょう。
古い布団を家庭ごみとして処分する方法
自治体の粗大ごみは一辺が30㎝以上などの規定がありますが、家庭ごみの専用袋に入る場合は家庭ごみとして出すことが可能です。
そのためには布団を袋に入るように切る必要があります。厚い布団は切るのが大変ですが、薄い肌掛け布団などは薄くて軽いため切って家庭ごみとして出すといいでしょう。
家庭ごみとして出す場合は無理やり袋に詰め込まない
粗大ごみとして出すと300円~500円程度の費用がかかりますが、家庭ごみとして出す場合は家庭ごみ用の袋の費用だけで済みます。1枚当たり数10円で回収してもらえるので安上がりです。
ただし、「なんとか家庭ごみとして回収してもらおう」と無理やり袋に押し込んで袋が破裂しないように注意しましょう。袋から出ている部分をガムテープで止めるのも控えた方が無難です。無理やり押し込んでも規定の袋から出ている場合は回収してくれない可能性があるので、注意しましょう。
古い布団を販売店で引き取ってもらう方法
布団を販売している店舗では新しい布団の購入と引き換えに古い布団を引き取ってくれるところがあります。購入する前に引き取ってくれるかどうかを確認しておきましょう。
スーパーなどでは引き取れない場合がある
最近はスーパーやホームセンターなどでも布団を安く販売していますが、こういった店舗では販売のみで引き取りをしていないことが多いようです。念のために確認してみましょう。
布団は粗大ごみ回収業者に依頼すると楽
布団を粗大ごみとして出す場合は、家の外の回収場所まで運ばなければなりません。重い布団を持ち出すのは大変です。また、近所の人の目に触れるのも気になるところです。一方、家庭ごみとして出すには自治体指定の袋に入るように切る手間がかかります。
そこで利用すると便利なのが民間の粗大ごみ回収業者です。自治体のごみ回収よりも費用がかかりますが、何かと便利なのでおススメです。
民間の粗大ごみ回収業者を利用するメリット
民間の粗大ごみ回収業者を利用するメリットには、以下のような点があります。
部屋の中まで引き取りに来てくれるので、外まで持ち出さなくてもいい | マンションやアパートなど階段やエレベーターがある場合も引き取りに来てくれるので楽です。 |
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布団以外のごみも引き取ってくれる | ベッドやマットレスなど寝具関係をまとめて処分したい場合は一緒に引き取ってくれます。もちろん寝具以外のごみ(粗大ごみや古紙、家庭ごみなど)もすべてまとめて処分してくれます。 |
頼んだらすぐに来てくれる | 自治体の粗大ごみは申し込んでから回収までに1週間~10日ほどかかりますが、民間の回収業者なら早ければ当日、遅くても2~3日中には回収に来てくれます。忙しい人や急いで処分したい場合などに便利です。 |
とくに引っ越しや家のリフォーム、模様替え、子どもの進学や就職などで大量のごみが出る場合などは民間の粗大ごみ回収業者に依頼してみましょう。
粗大ごみ回収業者は事前に見積もりを取ることが大切
民間の粗大ごみ回収業者は会社によって料金システムが異なります。事前に複数の会社で見積もりを取ってみましょう。料金だけでなくサービス内容も比較することがポイントです。
上手に利用してスムーズに処分しましょう。
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