買ったときは「これは便利!」「これで生活が豊かになるはず」と思ったのに、いつの間にかごみと化しているモノたち。これらは「片づけの敵」になってしまいます。
さて、「買ってはいけない片付けの敵」とは何でしょうか?
部屋が片付けられない人必見です。
この記事で分かること
思惑通りにいかない片付けの敵
昨今の片付けブームとごみ屋敷報道などが相まって、「ごみ屋敷だけは避けたい」「汚部屋にしてはいけない」と思う人が増えています。そのために「これがあればきれいに片付くだろう」とさまざまなモノを買い込んでいませんか?
本来片付けるためにあるモノが、実は「片付けの敵」になっていることがあります。
これが多い人は要注意
次のようなものをたくさん持っていませんか?
- 収納グッズ
- 最新家電
- 便利グッズ
これらが意外にも片付けの敵になることがあります。ひとつずつ見ていきましょう。
収納グッズばかりが増えるとキケン!
最近はテレビ番組や雑誌などで片付けの特集があるほど、片付けがブームになっています。「片付け本」も多く出ているので、それらを手にされた方が多いのではないでしょうか。
確かにそれらの内容を見ていると、「これは便利そう!」「こんな手があったのか!」と目からウロコの情報が多くあります。
そして、それをお手本にしようとするのですが、よく考えて取り組まないと収納グッズに囲まれた暮らしになってしまうので注意が必要です。
組み立て式の収納グッズは意外と場所を取る
カラーボックスや引き出し式の衣装ケースなどは、収納スペースを確保するのに役立ちます。押入れの中にも納まるので、部屋全体がすっきりするはずです。
ところが「買ったまま組み立てていない」というケースがよく見受けられます。これは「買ったことで満足してしまう」典型的な例ですね。収納グッズを買ったことで片付けが終わった気になってしまうから要注意です。
収納ケースが場所を取ることもある
カラーボックスや引き出し式のケースは便利ですが、高さ、横幅、奥行きがあるので部屋の中で意外と場所を取ってしまいます。模様替えをするときに、「このカラーボックスがじゃま」ということがよくあるのも事実です。
こういった収納ケースを購入するときは
- どこに置くか
- 何を入れるか
- 長く使えるか
などをよく考えてからにしましょう。
収納小物はほこりをかぶったまま
一方、かわいいかごやおしゃれな収納小物もたくさん販売されています。片付け術を紹介しているブログなどでは、ちょっとしたスペースを活用してインテリアと片付けを兼ねた収納例を紹介しています。
それを参考にするのはいいことですが、中途半端にならないように気をつけましょう。
- 部屋の雰囲気やイメージと合わない
- フタがないので結局ほこりをかぶってしまう
- 雑多なモノを入れるのでゴチャゴチャしてしまう
といったことになりかねません。
収納グッズ依存症にならないように
収納ケースや収納グッズにモノをしまうと、一時的に部屋が片付きます。そのため、「モノが増える→収納ケースを買う」を繰り返してしまう人がいます。
気がつけば部屋の中は収納ケースでいっぱいという結果になってしまいます。
収納グッズを増やすよりもモノを減らすことをまず考えてみましょう。
最新家電は使いこなせなければ粗大ごみ
最新式の家電製品には便利な機能が備わっています。ところがそれらをすべて使いこなせるかというと、意外と難しいのが現実です。
使いこなせない最新家電の一例
例えば、次のようなケースがよく見られます。
- お掃除ロボットを買ったが、いつの間にか部屋の隅で止まったままになっている
- オーブンや自動メニュー機能がついた電子レンジを買ったが、温めにしか使っていない
- 防災グッズとして懐中電灯とラジオ、時計などの多機能が一体化したラジオを買ったが、中で乾電池が液漏れしていて使えない
これらは買ったときは「これだけの機能が備わっていればほかのモノがいらないから便利」と思ったはずです。ところが実際に自分が使う機能は限られたものだけということが多いものです。
宣伝や店員の言葉に惑わされないように、本当に必要なものだけを選ぶようにしましょう。
便利グッズは本当に便利?
上記の最新家電と同様に意外と使わないのが「便利グッズ」です。手入れが面倒、機能が多い割に使わないというケースがよくあります。
意外と使わない便利グッズ
キッチン用品やお掃除グッズ、子育て用品の中には、「便利」だと言われている割にはあまり使わないものがあります。
キッチングッズの例
みじん切りなどに使うフードプロセッサーやジュースやスムージーを作るミキサーなどはあると便利ですが、洗ったりお手入れが面倒だったりという難点があります。その結果、いつの間にか使わなくなったという人が多いようです。
お掃除グッズの例
窓ガラス拭き用の洗剤が出てきて自動で窓を洗い、拭き取りもしてくれる……という「窓掃除用ロボット」が販売されています。
「ロボットがここまで進化したんだ」と感心してしまいますが、高価な上になかなか取り扱いが面倒なようです。床のお掃除ロボット同様、次第に部屋の隅に追いやられてしまう可能性があります。
子育てグッズの例
泣いた赤ちゃんをあやすためのラックやさまざまな機能がついたベビーカー、哺乳瓶を温めておく装置など、子育てグッズには便利な機能が備わったものがたくさんあります。しかし、機能が多いほど本体が大きく重量も増す傾向にあります。そのため、「場所を取る」「重くて移動に不便」などの理由で結局使わないことが多いようです。
子育てグッズに関してはベビーベッドやベビーカー、ベビーバスなど一時期しか使わないものはレンタルで十分という意見が先輩ママからも多く寄せられています。
便利グッズは使いこなせるかどうかをよく考えること
このように便利グッズは便利な反面、機能がありすぎて操作が複雑、価格が高い、重い、場所を取るなどのデメリットもあります。その結果、今までの方法でやった方が早いということが多いものです。
やたらと便利グッズを買い込まないようにしましょう。
親の家をごみ屋敷にしないために
離れて暮らす親の家をごみ屋敷にしないために、子どもが収納グッズや便利な家電製品を購入するケースがあります。しかし、これがアダになることもあるので注意が必要です。
収納を細かくしすぎないこと
「冬の衣類はこの引き出し」「お出かけ着はこっち」と「良かれ」と思ってさまざまなサイズの収納ケースを買ってあげたのに、結局使っていないということがよく見られます。
高齢になるとあれもこれも覚えるのが面倒になりますし、細かく分類するとどこにしまったのか思い出せないということもあります。
また、高いところにあると下ろせないとか、押入れの奥の箱やケースを取り出せないといった不便を感じることがあります。
その結果、せっかく買ってあげた収納グッズが「開かずの箱」になってしまいます。さらに収納せずに部屋のあちこちに出しっぱなしになるため、部屋は散らかっていきます。
高齢の親は手が届くところに置いてあげよう
親の部屋をすっきりさせたい場合は見た目だけでなく、使いやすさを重視してあげましょう。
出しっぱなしでも散らかった感じがしないようにしっかりしたハンガーラックを置いて、脱いだらそこにかけるだけにしてあげると喜ばれます。
フタ付きのカゴに靴下や下着などをまとめて入れておくのも簡単に片付ける方法としておススメです。いずれの場合も衣類を増やさないように、時々チェックしてあげましょう。
高齢者にとって便利グッズは負担になることも
離れて暮らす親のためにさまざまな電化製品を買ってあげることがあるかと思います。
父の日や母の日、敬老の日のプレゼントなどに「自動録画機能のついたDVDデッキ」やスカイプで無料テレビ電話ができる「タブレット端末」などを贈ってあげても、受け取った方は使いこなせずに戸惑ってしまいます。
これらは若い人の感覚では「すごく便利」なものですが、高齢になると操作を覚えるだけでもおっくうになってしまいます。少しずつ慣れていくように、最初は簡単なものから始めるといいでしょう。
子ども目線で考えないこと
親の家の片付けは、離れて暮らす子どもにとっては気になることばかりです。しかし、子ども目線で考えないことが大切です。
高齢になると
- 新しいものを取り入れるのがおっくう
- 今までの慣れたやり方の方が楽
- 重いものは持てない
などさまざまなことがあります。若い人から見れば何でもないことが意外と重荷になるものです。
十分に配慮してあげてください。そして、こまめに様子を見に行ってあげるのが何より大切です。
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