雑誌や好きな作家の小説、マンガ本やコミックなど読者家の方もそうでない方も、本棚には多くの本が並んでいるのではないでしょうか。読書に親しむのはいいことですが、読み終えた本は定期的にチェックして片付けていきたいですね。
そこで、今回は本の収納について、おすすめの方法をご紹介します。
この記事で分かること
本棚は地震時に凶器になる可能性が!
大地震が発生すると、タンスや食器棚、本棚などが倒れてけがをしたり、壁や床を傷つけたりといった被害が出ます。特に本は重さがあるため、多く収納している場合は転倒防止器具を取り付けておかないと危険です。
本の片付けと収納は3ステップで考える
本を片付ける場合は、次の3つのステップで考えていきましょう。
- 残すか処分するかを決める
- 残す場合の収納を考える
- 処分する場合は処分方法を考える
では、それぞれについてくわしくご説明していきます。
本を残すか処分するか、それが問題だ
本は読んで終わりというものではなく、後からまた読みたくなったり、参考にしたりします。そのためになかなか処分できないのですが、そう言っていると家の中が本だらけになってしまいます。
そこで心を鬼にして残すか処分するか、仕分けをしていきましょう。
残す本の基準を決める
古いから処分するということではなく、自分や家族にとって今後も手に取って見る機会があるかどうか、必要性があるかどうかで判断をしていきます。
もし必要性がある場合でも、その頻度が低い場合は図書館で借りればいいことです。そう考えると、本当に手元に残すべき本は意外と少なくなりますよ。
手元に残しておくべき本の例
- よく使う料理のレシピ本
- 仕事で使う参考資料の本
- 資格取得や特殊な技能・法令関係など手元にないと困る本(ただし、法令関係は年度によって内容が変更になるので、古いものは処分する)
- 心の支えにしている本
- もう手に入らない価値のある本
- 著者のサイン入りで、どうしても手放せない本
などがあります。
なお、辞書は手元に置いておきたいという方が多いかと思いますが、最近は電子辞書が安くて内容が充実したものが販売されています。紙の辞書にも良さがあるので一概に「処分すべき」とは言えませんが、重さとスペースがあるために思い切って処分してもいいのではないでしょうか。
子どもの本はどうするか?
ここで問題になるのが子どもがお小遣いで買ったマンガ本や参考書などです。参考書はもう学校を卒業していて不要ならば処分してしまいましょう。
マンガ本などは本人の意見を聞いてみてください。もう熱が冷めているなら、本のリサイクルショップなどで買い取ってもらいます。
残す本の分量を考える
残す本の中で常に身近に置いておきたい本と、普段は使わないが処分できない本に分類し、それぞれがどれくらいの量になるかを考えます。
この場合は実際に目の前に広げて考えてみましょう。
本を残す場合の収納方法
残す本を手元に置くものと普段は使わないものに仕分けをしたら、それぞれをどこに収納するかを考えましょう。
現在使っている本棚があると思いますが、そこにすべてを入れてしまうと次に本を買ったときに収納するスペースが少なくなってしまいます。
普段は使わない本の収納方法
普段は使わないが捨てられない本の収納について考えてみましょう。
方法は次のようにいくつかあります。
- 必要な部分だけ切り抜いてノートなどに貼って保管する方法
- 本をばらしてスキャンして電子化して保管する方法
- 押入れなどの収納場所に保管する方法
切り抜いて保管する場合の注意点
雑誌など1冊まるまる残すと保管スペースを取ってしまいますが、必要なページだけ切り抜けば保管スペースは少なくて済みます。
ただし、切り抜いたものはジャンルごとに分類してスクラップブックやファイルなどに保管しておかないと、どこに保管したかわからなくなってしまいます。
なお、切り抜き作業をするときに、「本当に後で必要になるのか」をよく考えるようにしましょう。新聞でも雑誌でも読んでいるときは「これは要保管!」と思っていても、もう一度見たら残しておくほどでもないということがあるものです。「とりあえず取っておこう」という考えは、またものが増える原因になります。この機会に本当に必要かどうかをよく考えるようにしましょう。
スキャンする場合の注意点
本や新聞の切り抜きはスクラップブックに保管する以外に、スキャンしてデータ化する方法があります。本や雑誌も同様に残したいページを切り離してスキャンします。
こうすれば収納スペースが不要で、しかも大量のデータを保管できます。
この場合はパソコンの中に保管しないでクラウド上やUSBメモリなどに保管することが大切です。
パソコンに保管して「これで安心!」と思っていても、パソコンが故障したらデータが開けなくなってしまいます。それを防ぐために他のパソコンやタブレット端末などでデータが見られるようにクラウドサービスを利用すると安心です。USBメモリに保管するのもいい方法ですが、USB自体を紛失したり、壊れたりする可能性があるので、これはあくまでも予備の保管場所と考えるといいでしょう。
押入れなどに収納する場合の注意点
すぐに見ない本は段ボールや収納ケースなどに入れて、押入れの奥に保管します。ただし、この場合は外から見て何の本が入っているのかわかるようにしておきましょう。
また、押入れは定期的にチェックしてどこに何が入っているのかを再確認します。その上で何年も開けない本は「もう不要」と判断して処分するといいでしょう。
本を処分する方法
本を処分する方法には、次のようにいくつもあります。
- オークションに出す
- フリーマーケットで売る
- 本専門のリサイクルショップ(買い取りショップ)に売りに出す
- 古本屋さんに売る
- ほしい人に譲ってあげる
- 古新聞の回収に出す
フリーマーケットは効率が悪い
本を処分する場合に、フリーマーケットはあまりおすすめできません。それは売りに出している本を手に取って見てくれる人の人数が限られているからです。よほど大規模なフリーマーケットでも「この本がほしかった」と言って喜んでくれる人の目に留まる確率は低いと言えます。
しかもフリーマーケット会場まで重い本を持ち込んで、売れ残ったら持ち帰らなければなりません。そういった労力を考えると、決して効率がいい処分方法ではないといえます。
オークションは手間がかかる
オークションは出品した本が全国の人の目に留まるので、ほしいという人が落札してくれる可能性があります。ただし、本は希少品でない限りはあまり高値がつきません。その上、落札者とのやりとりや発送の手配などわずらわしさがあります。
そういった手間を惜しまずにできるならば、自分でスタート価格を高く設定して希望の価格で売ることが可能です。
本のリサイクルショップや古本屋は買い取り価格が安い
本のリサイクルショップや古本屋は破損や落書きなどがない限り、安くても買い取ってくれます。ただし、あまり高値がつかないというデメリットがあります。「まだきれいなのに……」と思っても、店側で買い取り価格の基準が設けられているため期待するほどの価格はつかないでしょう。それでもほしい人の手に渡り、自分もお小遣いが入りますし、オークションのような発送の手間などが不要なので、本の処分方法としては手軽だと言えます。
古紙として処分する方法
古新聞などの回収日に本を出すことが可能です。ただし、本は重量があるので、マンションやアパートに住んでいる場合は外まで持ち出すのが大変です。
もし大量にある場合は、粗大ごみ回収業者などが部屋まで引き取りに来てくれるので頼んでみるといいでしょう。
このように処分して手元に残った本は本棚に収納します。この場合は地震のときのことを考えて、重いものは下に置くようにします。また、転倒防止の対策をしっかりしておきましょう。扉がない本棚は本が落ちないような工夫をすることも大切です。
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