しっかり管理をしていないと、つい増えてしまうのが衣類です。
おしゃれな洋服を見つけたら、手持ちの洋服を考えずに購入してしまう人が多いのではないでしょうか。それを繰り返すことでクローゼットに入りきらないほど洋服が増えてしまいます。
そこで今回は衣類をすっきり片付けるコツをご紹介します。
この記事で分かること
まずは衣類のたな卸しをしよう
「棚おろし」とは、スーパーなどで在庫の商品の数が帳簿と合っているかチェックすることです。数だけでなく品質のチェックもおこないます。会社の経理などでも資産の金額を評価するために棚おろしをおこないます。
それと同じで個人でも衣類の棚おろしをして、どんなものを何着持っているか確認することをおすすめします。
衣類の棚おろしの方法
衣類の整理に取りかかる前に、棚おろしをしましょう。
棚おろしの方法は、まず手持ちの衣類を全部出してみます。床一面に衣類が広がりますが、この段階では気にしないで作業を進めます。その前に衣類を広げるだけのスペースを確保しましょう。床にほこりがある場合は掃除機で掃除をすることが大切です。
そして、全部出した衣類の中で「今後も着る服」「もう着ない服」に分けていきます。
衣類の仕分けの判断基準
ここで迷うのが、処分すべきかどうかの判断基準です。
一時期話題になった「手に取って、ときめいたものは残す」という方法がありますが、これは基準がとてもあいまいでわかりにくいかも知れませんね。
そこで仕事とプライベートに分けて考えてみましょう。
仕事で着る服を処分するときの判断基準
通勤着や私服で仕事をする職業の場合、どうしても一定の枚数が必要になります。しかし、その中でも
「これを着て行ったときは、なんとなくしっくりこなかったな」
と感じるものがあるのではないでしょうか。
すごく張り切って選んだ服なのに、自分の職場には合わなかった、浮いている感じがする、軽いイメージに見られたなどで自分なりに「これはNGだな」と思う洋服があると思います。その場合は思い切って処分してしまいましょう。
また、過去2年間で着ていない衣類も、自分には必要がないと判断して処分します。
プライベートで着る衣類を処分するときの判断基準
プライベート用の衣類に関しては、もっとシンプルに「気に入っているかどうか」を最優先にします。ただし、気に入っていても型くずれしていたり、毛玉が目立ったりしている場合は処分します。
いくら気に入っていても流行遅れのデザインなら、それも処分の対象です。
棚おろしの次は残す枚数を決める
気に入って残す衣類が決まっても、まだ収納は終わりません。この中でクローゼットやタンス、衣装ケースなどの収納スペースを考えながら残す衣類の枚数を決めましょう。
冬物はかさばるので要注意
特に冬物の衣類は厚手のものが多いので、かさばってしまいます。あれもこれも残そうとすると、収納スペースが不足してしまいます。そこで本当に必要なもの、残したいものはどれかをよく吟味する必要があります。
どうしても必要というものが多い場合は、別の収納スペースを確保しなければなりません。クローゼットの上や下などのデッドスペースに収納ケースが入るかどうか、押入れに入るかどうかなど、収納スペースを確保してから残す衣類を選んでいきましょう。
ただし、安易に収納ケースを増やすのは考えものです。入れ物があるとつい何かを入れたくなってしまいます。その結果、「片付かない部屋」になるので、要注意です。
コツは枚数やハンガーの数を決めること
ひとりの身体でそんなに何着も洋服を持っていても、すべてを着こなせるわけではありません。
上記の処分する判断基準に基づいて処分し、最後にはジャケット3着、シャツ(ブラウス)4枚、靴下5足など、所有する枚数を決めて、他は処分していきましょう。
古い衣類の処分方法
古い衣類の処分方法としては、衣類の状態によっていくつかに分けられます。
- まだ状態がよく着られるもの
- 少し流行遅れだが十分に着られるもの
- 型くずれや傷みがあるもの
まだ状態がよくて着られるもの
この場合はリサイクルやフリーマーケットなどで売ってみましょう。ブランド品などは高く売れる可能性があります。ただ、状態がよくても人気がないデザインのものなどはリサイクルショップでは希望する売値がつかないことがあります。
その場合は難民への古着支援などボランティア団体に寄付するといいでしょう。
少し流行遅れだが十分に着られるもの
この場合もリサイクルショップでは売れない可能性があります。ボランティア団体などに寄付すれば有効に活用できます。
型くずれや傷みがあるもの
リサイクルショップでは買い取り価格がつきません。この場合は家庭ごみとして処分します。素材によっては切って使い捨ての雑巾として使うこともできます。面倒でなければそういった方法で使い切ってしまうといいでしょう。
衣類の整理は季節に合わせて入れ替える
手持ちの衣類が少ない人は冬用のコートやジャケットと夏用の衣類をひとつのクローゼットにしまうことができますが、多くの場合はそれは不可能です。
そこで、冬用、夏用、合い用(春先や秋に着る衣類)の3種類に分けてしまっていきます。
オフシーズンの衣類は押入れなどを利用して収納する
オンシーズンのものはすぐに着られるようにハンガーを使ってクローゼットや洋服タンスに吊るしておきます。シャツ類もハンガーに吊るすせばシワが防げるので、出かけるときにサッと着られます。引き出しには靴下や下着などを一定の枚数分だけ入れておきます。
一方、オフシーズンの衣類はきれいに洗った後、シワにならないようにたたんで箱や衣装ケースなどに入れて押入れにしまっておきましょう。防虫剤なども忘れずに入れておきます。
この時点で「もう着ない」と思うものは処分すると、収納点数が少なくなりすっきりと片付きます。
ただ、衣替えをしたときにシワになっていることがあるので、収納から出したときは再度アイロンをあてるなどのケアをしておきましょう。
多くの衣類を詰め込むとシワの元になる
衣装ケースにあれもこれもとたくさんの衣類を詰め込むと、シワの原因になります。
衣替えでオフシーズンに入る段階で枚数を減らすように心がけましょう。
原則は1着増えたら1着減らす
とかく衣類は増えやすいので、「1着買ったら古いものを1着捨てる」というルールを作ってみましょう。最初は抵抗があるかも知れませんが、買い物をするときに「代わりにどれを捨てる?」と思い浮かべてみるといいですよ。
「捨てるものがない」とわかれば、手持ちの洋服だけで十分ということになり、無駄な買い物が減らせます。
要は必要がないものは買わないということが鉄則です。これを忘れないようにしましょう。
さらに部屋に収納し切れないものは買わないということも覚えておいてください。
必要な枚数の中で生活する習慣をつけると、物が増えて困るということがなくなります。
帰宅したら元の場所に戻すこと
帰宅したらコートやジャケットをソファにかけたまま……ということはないでしょうか?これも部屋が散らかる原因になっています。所定の場所に戻すくせをつけると、部屋が常に片付いた状態で維持できます。
習慣を少し変えるだけで部屋がきれいに維持できるので、ぜひやってみてくださいね。
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