最近の住まいにはクローゼットが最初から作りつけられているケースが増えています。わざわざ洋服タンスを置かなくていいので便利なのですが、あれもこれもと詰め込みすぎてゴチャゴチャになっているという方が多いようです。そこでクローゼットをすっきりきれいに片付ける方法をご紹介します。
この記事で分かること
クローゼット全体のスペースを把握しよう
クローゼットを有効に活用するには、まずどれくらいの収納スペースがあるのかを知ることが大切です。
多くの場合、クローゼットは押入れほど奥行きがありません。そのため、収納できる体積は押入れよりも劣りますが、その分何が入っているのかがすぐにわかるというメリットがあります。
では、限られた収納スペースをどう生かしていけばいいのか、考えてみましょう。
クローゼットに収納するものを種類別に分類する
クローゼットは何も入れていないときは、ハンガーラックやフックと少しの棚があるだけです。ここに洋服やコートを吊るし、空いたスペースにシャツやバッグ、ネクタイやスカーフなどをうまく収めていかなければなりません。
そこでまず、収納するものを種類やサイズ別に分類してみましょう。
分類例
ハンガーに吊るすもの | |
---|---|
(A)丈が短いもの | ・ジャケット・ショートコート・ブラウスやワイシャツ・ポロシャツなど |
(B)丈が長いもの | ロングコート・ワンピース・パンツなど |
たたんで収納するもの | Tシャツ・セーター・トレーナーやパーカーなど |
---|---|
小物類 | ネクタイ・ハンカチ・スカーフ・アクセサリー・靴下など |
バッグ類 | ハンドバッグ、トートバッグ、ビジネスバッグなど |
帽子類 | 帽子各種 |
収納方法を見直そう
今までの収納の常識にとらわれていると、クローゼットのような限られた空間にすっきり収納することはできません。例えば次のように発想を変えてみましょう。
Tシャツは丸める | Tシャツはたたんで収納するものと思っている方が多いかも知れませんが、発想を変えてくるくると丸めてしまいましょう。そして透明のプラスチックケースや引き出しケースに入れると、しわにならず、しかもすぐに何が入っているのかわかって取り出しやすくなります。 |
---|---|
靴下や下着も丸めて入れる | 靴下や下着類もくるくると丸めて、それぞれのケースに入れてケースを重ねて収納すればすっきり収まります。毎日使うものは引き出しケースに入れると出し入れがしやすくて便利です。 |
クリアファイルを利用する | 書類を入れる透明のクリアファイルは、何が入っているかひと目でわかり、しかも中のものがしわになりません。これを利用してスカーフや上質のハンカチを入れておきましょう。場所を取らないのでおすすめです。 |
毎日使うものはウォールポケットを活用 | 郵便物などを小分けにして入れるウォールポケットをクローゼットの内側に取り付けます。それぞれのポケットに毎日使うネクタイ、ハンカチ、靴下などを場所を決めて入れておけば、毎朝探すことがなくなりますよ。 |
収納計画を立てよう
収納グッズを購入する前に、何をどこにどのように入れるかの計画を立てておきましょう。
ハンガーに吊るすと、下は何cmくらいスペースができるのか、上にものを置けないかどうか、など収納したいものと収納グッズが置けるスペースをよく確認し、後は引き出しタイプか、重ねるタイプかなど使い勝手のいいものを選んでいきます。
収納グッズを選ぼう
収納グッズは高級なものでなくても構いません。100円ショップやディスカウントショップなどでおしゃれで便利なものが手に入ります。収納グッズにはプラスチックケースや紙のケースのように「入れる収納」もありますが、ネットやフックを使って「かける」収納や見せる収納などもあります。購入する前に片付け名人のブログなどでアイディアを探しておくといいですね。
また、クローゼットの奥行きなどサイズをきちんと測っておくことも大切です。
収納と同時に不用なものを処分しよう
手元の衣類やものをすべてクローゼットに入れようと思うと、無理やり詰め込むことになります。その場は収まったとしても、数日すればまたものがあふれてしまいます。
そうならないために、この機会に不用品を処分しましょう。
1~2年使っていないものは処分
よく言われることですが、過去1~2年の間に使っていないものや着ていないものは不用と判断します。まだきれいな場合はもったいないと思うかも知れませんが、使用頻度が少ないということは必要性がないということです。
どうしても捨てられない場合はオークションやフリーマーケット、リサイクルショップやリサイクルサイトなどを有効利用しましょう。
ただ、そういった手間が大変と思う場合は、思い切ってごみとして処分するのがおすすめです。「捨てる」という「心の痛み」を経験すると、次からものを購入するときによく考えるようになりますよ。
同じものがいくつもある場合はどれか処分する
自分では意識していなくても似たような色や柄のネクタイを買っていたとか、同じデザインの洋服ばかりだったということがあります。その場合もよく使うものやまだ新しいものだけを残して他は処分してしまいましょう。
収納は衣類の保護もよく考えて
衣替えをして衣類をしまう場合は、防虫剤を入れて衣類の保護を忘れないようにしましょう。スーツやジャケット、コートなどはすっぽりかぶせるタイプの防虫カバーが販売されています。虫除け効果とほこりを防ぐ効果、紫外線による色あせを防ぐ効果などがあるので、1着ずつ使用すると安心です。
クローゼットは普段使うものだけを収納し、オフシーズンのものは別の保管場所があるという場合は使いやすさ重視で収納していきましょう。
特に毎日の通勤に使うものは見やすく取り出しやすいように入れておくと、毎朝悩まずに準備ができます。そのためにも不用なものは処分しておきましょう。
一方、オフシーズンのものを収納する場合は上記のように虫除け対策などが必要です。
目的に応じた収納を考えて、快適な暮らしを目指しましょう。
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