
押入れは高さも奥行きも深いため、ふとんや毛布などの寝具をはじめ、大きな衣装ケースなどなんでも入れられます。ただ、奥が深いために、何をしまったかわからなくなるということも……。
そこで効率のいい押入れ収納のコツをご紹介します。
この記事で分かること
押入れはこんなに広い!
一般の住宅の押入れは「1間(いっけん)幅」と呼ばれています。1間とは長さの単位のことで、尺貫法で示すときに使われます。住宅の間取りでは畳の長い辺を1間、短い辺を半間と呼びます。そのため、江戸間や団地サイズのように小さい畳を使っている部屋の押入れは、本間の畳を使用している部屋の押入れよりも幅が狭くなります。本間の畳は約190cm×95.5cmになります。小さいサイズの畳の場合は約170cm×85cm程度になります。
押入れの幅は畳やふすまと同サイズ
押入れはふすまを閉めるようになっていますが、ふすまは畳と同じ幅になります。したがって1間の押入れの幅は約170cm~約190cm程度ということになります。奥行きは半間分あるので、約85cm~95.5cm程度になります。
押入れの高さは天井とほぼ同じですが、上部に棚がついている押入れもあります。
半間の押入れもある
ふすま1枚分のスペースしかない押入れもあります。その場合はふとんを入れたら押入れがいっぱいになってしまいます。
押入れ収納を考える場合は、押入れの幅と奥行き、高さをよく確認し、収納計画を立てることが大切です。
押入れ収納の順序
押入れを有効に活用するために、次の順序で進めていきましょう。
- 押入れの中のものを全部出す
- 押入れのサイズ(幅×奥行き×高さ)を測る
- 不要品を処分する
- 何を入れるかを考える
- 必要な収納グッズを選ぶ
- 時々、押入れの中をチェックして不要なものは処分していく
では、順に見ていきましょう。
押入れの中のものを全部出す
押入れは奥行きが深いため、段ボール箱や家電製品、子どもの古い教科書などをどんどん押し込んでしまいがちです。
しかし、「押入れの中に何が入っているか言えますか?」と聞いたとき、正確に答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。まず、押入れの中を確認するために、一度全部出してみましょう。
「いつからここに置いていたのだろう?」と驚くようなものが出てきますよ。
押入れに眠っているものの例
- 結婚式に出席したときにもらった引き出物
- 子ども時代の教科書やマンガ本
- 古いグローブやラケットなど部活動の道具
- 昔録画したビデオテープ
- 何年も前に来ていた洋服
- 粗品や景品
- ラジカセやステレオセットなど古い型の電化製品
など、雑多なものが入っています。
押入れが大きければ大きいほど、不要なものが入っている可能性があります。中には今の時代では使わないようなものもあるはずです。
押入れのサイズを測る
押入れが空になったところで一度、掃除をしましょう。
押入れの隅にほこりがたまっている可能性があります。押入れシートが古くなっている場合は取り替えましょう。そして、からっぽの状態でサイズを測ります。その上でどんな収納ケースが使えるか、何を入れるかなどを考えていきます。
不要品を処分する
よく「押入れの整理をしましょう」と言うと、一度出したものをもう一度きれいに並べ替えて入れる方がいます。「乱雑に突っ込んでいたものを整頓したら、押入れがきれいになった」と喜ぶケースがあるのですが、それでは押入れ収納は進みません。
せっかく出したのですから、残すものと不要なものに分けて処分していきましょう。
特にもう再生用のデッキがなくて使えないビデオテープや古いラジカセなどの電化製品は思い切って処分します。また、古い本や衣類は買い取りに出します。思ったよりも買い取り価格がつかずがっかりして、「それほどに価値のないものだったんだ」と現実を知る方がいますが、それでふんぎりがつくのではないでしょうか。
このように整理してみると、あえて残す必要があるものは意外と少ないということに気づきます。
思い出の品はどうするか?

子どもが学校で作った作品の処分に困るということがあります。捨てるのは抵抗があるが、いつまでも保管していると収納スペースがなくなるという悩みにつながります。
そこで思い出の品は写真に撮って、現物は処分してはいかがでしょうか。どうしても残したいというものだけ現物を保管すると、かなりすっきりしますよ。
何を入れるかを考える
不要なものを処分して、「これは残しておきたい」「まだ必要」というものは何かを考えます。そのときは使用頻度も一緒に考えてみましょう。もちろんよく使うものは手前に、めったに使わないものは奥に入れます。
必要な収納グッズを選ぶ
手持ちの衣装ケースや収納グッズを使うのもいい方法ですが、すっきりさせるには大きさをそろえるのがコツです。最近はおしゃれで便利な収納ケースが安く売っているので、入れるものと押入れのサイズをよく考えて必要なものを購入してもいいでしょう。
便利な押入れ収納グッズ
押入れは高さがあるので、つい上に上にと重ねて入れてしまいます。しかし、積み重ねると、下のものを出そうとしたときが大変です。積み上げた荷物を順に降ろさなければなりません。
そこで、重ね置きができるラックを利用してみましょう。「押入れラック」や「引き出しつき収納ケース」などがおすすめです。小物は引き出しに入れて、ふとんなどはラックの上または下に置くと押入れの空間を有効に活用できます。
衣類を入れる場合はスライド式のハンガーラックを使うと、奥の衣類をスムーズに引き出すことができます。これで「奥に何が入っているのかわからない」ということがなくなります。
文庫本など書籍が多く、しかも捨てられないという方はスライド式の書棚を使う方法があります。書棚の奥行きは文庫本や新書に合わせてあるので、多くの本がすっきりと納まります。しかもスライド式なので、奥にある本をスムーズに探すことができます。
押入れの用途を決めることも大切
このように押入れ用の収納グッズにはさまざまなものがあります。ただ、これを選ぶ場合は、押入れの用途をよく考えることが大切です。「書棚代わりにしたい」「クローゼットのように衣類をハンガーに吊るして保管したい」など主な目的を決めると、収納するものの優先順位がはっきりしますし、収納グッズを決めるのが容易になります。
来客用のふとんセットを収納したい | ふとんはふとん袋または圧縮袋に入れて、押入れラックの下に入れる。シーツ類はまとめて圧縮袋に収納。来客用のまくらは押入れラックの上に入れる。 |
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好きな作家の本を収納したい | 普段は読まないが処分できない愛読書は押入れにスライド式の書棚を活用して収納する。 |
衣類をクローゼットのように収納したい | 上着用の丈の短いハンガーラックを使い、上の段にはジャケットやシャツ類を吊るす。下段にはカラーボックスを置いてバッグやベルトなどのファッション小物を入れ、下着やTシャツなどは引き出しつきの収納ケースに入れる。 |
この流れで整理していけば、押入れはかなりすっきりしていきます。
押入れは時々奥までチェックすること!
整理したときは「すっきりした!」と満足していても、物は時間の経過とともにごみになっていきます。今は「残したい!」と思っていたものも何年か経ってみると「どうしてこんなものを大事に取っていたんだろう?」と気づきます。
また、大事にしまい込み過ぎて持っていたことをすっかり忘れてしまい、新しく購入してしまったということもよくあります。
そういったことを防ぐために、押入れは時々中をのぞいて奥までよくチェックしましょう。
「ここにあれがある」とわかっていれば、それで不要なものを買わなくて済みますし、「もう処分して、代わりにこれを収納しよう」といった判断ができます。
そのついでに押入れの掃除をすれば、部屋も押入れの中もきれいな状態が維持できますよ。
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